現在、委託先の企業で電子カルテの開発に携わっています。同じ業務を担当するのは、私を含めて5名。どんな機能が必要か、どうすればエラーを解消できるか、チームで検討を重ねながら作業を進めています。ときには難しい問題に直面することもありますが、試行錯誤を経てうまく実行できたときはやりがいを感じます。何よりシステムの動作という形で成果が目に見えるところがこの仕事の魅力。入社2年目の自分にとっては毎日が勉強ですが、チーム開発を経験し、仕事の進め方やコミュニケーションの大切さがよくわかりました。何を尋ねてもすぐに答えてくれる先輩たちのように、幅広い知識と高いスキルを持ったSEになりたいと思っています。
好きな数学を仕事に結びつけるとしたら何かと考えたとき、頭に浮かんだのが情報処理の分野でした。自分は何になりたいのか、どんな仕事をしたいのかまだはっきりしていませんでしたが、情報システムをはじめ、AI、ネットワーク・セキュリティ、宇宙情報システムなど、幅広い領域を学べるここなら「やりたいことが見つかるはず!」と感じ、北海道情報大学へ進学。結果的にプログラミングに興味を持ち、将来は自分が開発したシステムで多くの人の役に立ちたいと思い、この道を選びました。日進月歩の業界だけに、つねに新しい知識を吸収しなければなりませんが、学び続けることで自分自身の成長につなげられるところも決め手になりました。
パソコンは情報の授業で使ったことがある程度で、大学に入学する前はほとんど触れたことがありませんでした。初心者の私でも周りに遅れをとることなく技術を習得できたのは、一人ひとりのレベルに合わせた指導のお陰です。ただ、実際にプログラムを構築する場面では、理解が難しく挫折しそうになったこともあります。それでも、わからないことは徹底的に調べ、何度も設計書を書き直した結果、壁を乗り越えることができました。大学では知識やスキルだけでなく、最後まであきらめずに取り組むことの大切さを学び、それが今に役立っています。卒業制作の「料理レシピを記録できるアプリ」は、努力に見合った評価をいただき、自信もつきました。
株式会社エスエスイー勤務/経営情報学部 システム情報学科 システム情報専攻 卒/2022年卒/子どもの頃からスキーが趣味で、それも北海道の大学に進学した理由の一つ。「北海道はどの山も抜群の雪質で、冬になるのが楽しみ。毎年6回ほど道内のスキー場でスキーやスノーボードを楽しんでいます」と櫻庭さん。夏は青森に帰って一家でキャンプに興じるなど、家族ともどもアウトドア派。SEを目指している人に向けて、「わからないことを解明したときの達成感はパズルを1つ完成させたときの喜びによく似ています。そこにやりがいを見出すことができれば、文系、理系に関係なく、能力を発揮できる仕事だと思います」と話してくれました。