生涯何をして生きていきたいかを考えた際、「営利を追い求める仕事よりも、人を助けることを第一にした仕事の方が自分に合っている」と感じ、私が選んだのが消防士でした。現在は、消防学校で指導を受け、さまざまな訓練に励んでいる段階です。そのため、まだ現場には出ていませんが、教官の皆さんから現場でのエピソードを聞き、これからのやりがいある仕事、充実した日々をイメージできています。組織・集団を意識した日々の規律正しい行動や生活、人を救助するためのハードな訓練も大変ではありますが、これから誰かを助けるために必要なことだと考えると、どんな苦労や壁も乗り越えていけますね。
大学では、社会学や政治学、文化人類学など、幅広いことを学びました。社会文化学の学びを通じて、社会に関するさまざまな問題であったり、それまで自分にはなかった角度からの考え方、文化を学び、視野を広げられたことも良かったと思います。私の仕事では、老若男女問わず、幅広い人に加え、観光客や体調が優れない人、不遇な境遇の人などの対応をすることがあります。こうした場合、多面的な考え方や文化・社会の問題を知っていること、解決する方法を理解していることは、大きな力になりますし、仕事で役立っています。今後は現場に出ることになるので、大学で学んだことを今以上に活かせそうだと感じています。
高校の時は、教員になる夢を持っており、盛岡大学は教員になるためのサポートが県内でも有数だということにまず魅力を感じました。また野球部が2部リーグで何度も1位を取っていて、私も2部リーグ優勝やその先の1部リーグ昇格に貢献したいとの思いから進学を決定しました。そうして学生時代は、多くの時間を野球や勉強に費やしました。他にも新しい趣味を楽しんだり、新しい人とのつながりをつくったりと、色んなことに挑戦し、自分を大きく成長させることができたと思います。私自身、もう一度学びたいと思えるくらい、自由度が高い盛岡大学で、皆さんも失敗を恐れず、色んなことに挑戦してください。
仙台市消防局勤務/文学部 社会文化学科/2021年卒/高校時代は、教員になるという夢を持っていた下上さん。盛岡大学入学後、社会文化学の学びをはじめ、部活動にも積極的に取り組んだ。卒業時に、自身の一番やりたいことを考える中で、「人を助ける仕事がしたい」との思いを抱き、消防士になる道を選択。現在は、現場に出るために消防士としての厳しい訓練に取り組んでいる。