好きなファッションを仕事にするという道を選びました
私は現在メンズファッションのデザインを担当しています。男性の服は一見シンプルに見えても、細部にこだわりが凝縮されていて、工夫次第で大きく印象が変わります。時代や社会の空気を読み取りながら、新しい価値観をファッションに落とし込む。そうした挑戦を楽しめるのは、この仕事の大きな魅力です。服はただの「物」ではなく、着る人の気分やライフスタイルの「表現」でもあります。自分のデザインした洋服がお客様の日常に寄り添って魅力を引き出し、自信につながっていく──。そんな仕事に大きなやりがいを感じます。私が勤務する企業の理念は、「私たちの発想を形にし、人々に幸せを届ける」です。それを日々の仕事の指針にしています。
この職種を志すようになったのは、高校生のときにあるファッションデザイナーの作品とギャラリーで出合ったことがきっかけです。ただの衣服ではなく、強い意志や美学が込められた作品に圧倒され、「自分もいつか、人の心を動かす服をつくりたい」と強く思いました。このときの体験によって、漠然と抱いていた「服が好き」という気持ちが、「ファッションを仕事にしたい」という明確な目標へと変わり、デザイナーの道を志すようになりました。その後、本学へ進学して学ぶことで、高校生のときに抱いた夢を私は実現できました。そのような立場になった今でも初心を忘れず、ワクワクする気持ちを大切にしながら、日々仕事に取り組んでいます。
行動して体験することが、将来の選択肢を広げます
大学で学んだ後、1年間の研究課程であるファッションデザイン専攻科へ進学し、服づくりについてさらに深掘りして学びました。その5年間でデザインやパターンメイキング、縫製、素材、ファッションショーの運営までの幅広い知見が身についたと感じています。また課題に取り組むなかで「考える力」や「形にする力」が鍛えられるとともに、仲間や先生方と意見交換しながら作品を仕上げていく過程で、コミュニケーション力やチームワークも身につきました。現在は、MD、プレス、生産管理、営業、VMDなど、様々な職種のメンバーと協力し合って商品をつくっていますが、学生時代に培った服飾に関する知識や、対人スキルなどがすべて役立っています。
大学での学びが今の自分の仕事の土台になっています
株式会社マッシュスタイルラボ勤務/服飾学部 服飾学科 モードクリエーションコース/2011年卒/服飾学部服飾学科モードクリエーションコース卒業後、ファッションデザイン専攻科へ進学。同科修了後、国内のアパレルメーカー及びスポーツブランドを経て、株式会社マッシュスタイルラボに就職し、現在はメンズブランド『AOURE(アウール)』のファッションデザイナーとして活躍している。
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