社会基盤を建設・整備するための土木工学を学ぶことで、建設業界をはじめ運輸業界・公務員業界などで活躍することができます。大手ゼネコン(総合建設会社)大成建設株式会社に就職した青山さんにお話を聞きました。
必要なスキルは、専門的な知識や力学的計算力だけではありません。最も大事なのはコミュニケーション能力です。設計図面を基に構造物を造っていくうえで「材料は?施工方法は?いつまでに終わらせるか?」を、専門工事会社と相談し、決める必要があります。土木は経験工学であるため、分からないことは上司や専門工事会社の方々に聞きながら、1チームとなって1つの構造物を造っていく。そこに現場監督の魅力・やりがいを感じます。
授業や実習で身につけた知識を、測量合宿や実験など様々な機会で実践できるため、頭で学ぶだけでなく体でも学ぶことができます。特に鋼材や新聞紙で橋を作ってその強度を競う「学内ブリッジコンテスト」では、専門的な知識や計算を発揮することができました。チームメイトたちの得意分野を見極め、それぞれの役割を決め、みんなで優勝を目指した経験は、いまの現場監督のスキルにも大きく役立っています。
私が在籍していた「工学部 土木工学科 土木工学専攻」では、『社会基盤』をキーワードに、持続可能な未来社会の実現につながる企画・設計・施工を学びます。構造、河川・環境、地盤、材料、計画の専門領域をバランスよく学修し、測量実習、土木実験、少人数セミナーなどを通じてチームワークも養います。卒業生は、総合建設会社、建設コンサルタント会社、鉄道関連土木・建築会社、国土交通省や地方自治体などで活躍しています。