将来は研究したことを人の健康に活かしていきたい!
卒業研究以来、「統合失調症の症状緩和に寄与できる食品の栄養成分」をテーマとしたマウス実験による研究に従事しています。マウスに機能性成分を摂取させ、ヒトの統合失調症に相当する症状の変化をモニターし、データを統計学的に解析します。きわめて地道で基礎的な研究ですが、この研究が発展していけば、薬物療法や心理社会的療法を支持する食事的アプローチ法の開発につながり、心の病に苦しむ人たちのお役に立てると考え、やりがいを感じています。現在は新たに「タンパク質の結晶構造解析」の研究に取り組み始めました。大学院には、ヒトの健康を研究するための高度な機器および技術が整えられており、多角的に研究できるのが魅力です。
学部の4年間では、食品科学や調理科学、栄養学の知識にとどまらず、解剖生理学、病理学、公衆栄養学、栄養教育論など、入学前に想像していた以上に幅広い分野について学びました。入学後すぐに生化学や有機化学など、難解な理科系科目を学習するのですが、初歩的なことから教えていただけたので、基礎から理解できました。2年次までは座学が中心ですが、3年次には給食実習、栄養教育実習、病院・学校・保健所での臨地実習など、実践的な科目が中心になります。4年次にはゼミに所属し、卒業研究に取り組みます。それまでの密度濃い学習を発展させ先進的で高度な研究に取り組みます。学部で培われた発展的な学習態度は大学院でも活きています。
研究室の先生の細やかかつ適切なアドバイスに日々感謝
奈良女子大学は、細やかな指導を受けられるのが良いところです。おかげで自分の興味あるテーマを深く学ぶことができます。また大学の4年間と大学院の博士前期課程2年間を活用し、長期的に 学べる「6年一貫教育プログラム」があることは、より知識を深めたい人には良い環境です。この6年の学びの中で私は、知識も深まり、自信も持てたこともプラスに働いて、食品企業の企画開発職として就職内定をいただけました。仕事では、食品と栄養に関する専門知識と国内外の文献を理解する力を活かせると思い、今から働くのを楽しみにしています。
学会での論文発表も経験し、大きな自信がつきました
奈良女子大学 大学院人間文化総合科学研究科 博士前期課程食物栄養学専攻 撮影時2年次在籍/生活環境学部 食物栄養学科/2024年卒/小さい頃はケーキづくりが好きで、医療にも興味を持っていた中嶋さん。その中で食と健康、医療の知識を持って人を支えられる管理栄養士のことを知り、目指すように。奈良女子大学には、希少な国立の女子大学であること、大学院でより高度な研究にも取り組めることにも魅力を感じ入学した。
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