身の回りを「ちょっとでも変えたい」という気持ちを大切に
第一に化学。物理・生物・数学も得意に越したことはない
教科でいえば、第一に化学が好き、興味があるという人。実験が好きで応用化学の道に入ってくる人も多いです。
それに加えて物理や生物への興味もあると、大学でできることの幅が広がるでしょう。
例えば、光や電気を使って反応を起こすときは光学や電磁気学といった物理の知識が必要になりますし、生体由来の高分子を使って材料を作るときには生物の知識が必要になります。応用化学に進むから化学だけやっていればいいや、と考えるのではなく、幅広い分野を学ぶ姿勢がとても大切です。
数学は、物理学科や数学科のように難解な数式が出てくるわけではありませんから、必ずしも得意である必要はありません。しかし、物質や材料の性質を最適化する際に、細かい計算をこなしていく場面が少なからずありますから、数字や計算に対する苦手意識は克服しておいたほうがいいでしょう。
どんな科目でも、実際に自分の研究を始めたときに必要が生じれば自然と勉強するようになり、ある程度は克服できるといいます。高校生のときに物理や数学が苦手でも、目的がはっきりしていれば勉強に身が入り、大きな成果を上げるケースも決して少なくありません。
「何かを変えたい」という思いが一番の適性
性格の面でいえば、好奇心が旺盛であることがとても大切です。応用化学は、原子や分子の働きをコントロールして、そこに別の機能を加えて、新しい物質を生み出す学問です。そして、それによって世の中で起きている問題や、身の回りの不便を解消することを目的にしています。ですから、社会に対して興味をもち、何かに不満や不便を感じ、変えたいという思いがあることが重要になるのです。
PM2.5などの大気汚染の問題を見て「空気を浄化できるものをつくりたい」と思えば、それを浄化するような膜を高分子で作ってみようというモチベーションにつながるかもしれないのです。
社会問題でなくても構いません。「もっと落ちのいい石けんがほしい」でも、「着心地のいい服がほしい」でも立派な研究対象になります。要は身の回りをちょっとでも変えたいという思いが大切なのです。
身の回りの製品で、化学が使われていないものはありませんから、「こんなものがあったらいいな」を幅広く実現できる学問と考えられます。
それだけに世の中に対する問題意識があり、化学がちょっとでも好きなら、応用化学に向いているといえるでしょう。
全国のオススメの学校
-
日本女子大学(化学生命科学科)家政・文・人間社会・理・国際文化・建築デザイン・食科学部に加え、2027年に経済学部(仮称)を設置構想中*であり、JR山手線内の都心にある目白キャンパスで、文理融合の多様な学びを推進する女子総合大学です。私立大学 / 東京
-
南九州大学(健康栄養学部)南九州大学は、半世紀以上の伝統を誇る大学です。健康栄養学部、環境園芸学部、人間発達学部を有し、「食」「緑」「人」の研究を通じ、暮らしやすく学びやすい宮崎でスペシャリストを育成します。私立大学 / 宮崎
-
公立千歳科学技術大学(応用化学生物学科)1学年240名と小規模なため、教職員は学生の顔と名前が一致するほど身近に学生と接し、自主性をもって学生が活躍できる環境を大事にしています。企業や社会からの評価の高さにつながっています。国公立大学 / 北海道
-
東京医薬看護専門学校(医療・医薬品バイオ研究学科)11職種11学科の多様な分野が集まる本校は、学科間連携、企業・地域との連携、そしてこれからの医療を学ぶ学校として、時代とともに変化し、学びを創造し続けます。専門学校 / 東京
-
吉備国際大学(農業資源生物学科)吉備国際大学は、「輝け、自分。羽ばたけ、未来へ。」をブランドビジョンに、実践的な知識を自ら学ぶ力、多様化する社会で生きぬく力、自分の可能性を信じる力を引き伸ばします。私立大学 / 岡山・兵庫
-
宇都宮大学(工学部)国公立大学 / 栃木
-
東京大学(工学部)国公立大学 / 東京
-
龍谷大学(農学科)龍谷大学は、1639年に建学した京都、滋賀にある、10学部を擁する総合大学です。「自省利他」を行動哲学として、地球規模で広がる課題に立ち向かい、社会の新しい可能性の追求に力を尽くしていきます。私立大学 / 京都・滋賀
-
金沢工業大学(環境・応用化学科)社会の課題に応えるために文理の枠を超えた学びを実践し、これまで以上に社会に貢献する6学部17学科体制として進化します。私立大学 / 石川
-
大阪工業大学(工学部)理工系は都市・建築から機械・電気電子・ロボット・情報・化学とあらゆる分野を網羅。また、文理融合のデータサイエンス学科や、文系学部の知的財産学部を設置する、関西有数の理工系総合大学。私立大学 / 大阪
応用化学とはどんな学問?
応用化学とはどんな学問?
応用化学と他の学問とのかかわり
応用化学では何をどのように学ぶか
応用化学を学んだ後の進路と今後の展望
応用化学の先生に聞く
応用化学ではこんな研究をしています
応用化学のここが面白い
もっと先生たちに聞いてみよう

分析化学者のロールモデルとして未来の後輩に寄り添う先生
日本分析化学専門学校 医療医薬分析学科
浦賀 朋子先生

地球環境も守る!? 可能性溢れる材料を研究する先生
日本大学 理工学部物質応用化学科
小嶋 芳行 教授

応用バイオ科学を様々な分野で活かそうと考えている先生
神奈川工科大学 工学部応用化学生物学科
小池 あゆみ 教授
応用化学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう

複数の資格取得にも挑戦中!将来はバイオ系企業での活躍が目標です
日本分析化学専門学校 生命化学分析学科(令和7年度より「農水産バイオ分析学科」に名称変更)
松田 雪乃さん

中2の頃から目指した中部大学。化学を深く学べる喜びを感じています
中部大学 工学部 応用化学科
山本 敦也さん

香りの仕事をめざして挑戦。化粧品などの原材料メーカーから内定も!
日本分析化学専門学校 健康化学分析学科
勝川 明日美さん
もっと卒業生たちに聞いてみよう

建設現場の環境調査における化学分析に、より早く、正確に、幅広く取り組みたい!
日本分析化学専門学校
環境化学分析学科

水質や土壌調査における有害物質の分析測定を通じて、人々の健康を支えたい!
日本分析化学専門学校
環境化学分析学科

社会の役に立つ「理系の仕事」に就く夢を、最高の形で実現できました!
日本分析化学専門学校
健康化学分析学科