1年生から実験にチャレンジ
応用化学は実験重視。1年生から繰り返し訓練
応用化学の最大の特徴は、実験を重視することです。既存の理論を勉強しているだけでは、新しい物質は生まれませんから、どんな状況で、どんな条件を、どう変化させたら、どんなものができるのか。仮説を立てて、実際に繰り返し実験をすることが重要になるというわけです。
そうした実験の繰り返しの中で、予測とはまったく違った反応が起こり、そこから新たな発見が生まれるということが起こってくるわけです。失敗かと思ったらそれが新発見だったというケースも珍しくはありません。とにかくやってみなければ始まらないのが応用化学です。
そのため多くの大学で、1年次から実験科目が配置されています。座学で基礎科目を学ぶと同時に、実験も経験して学んだことを実際に目で見て修得していくというわけです。
1年次~3年次後期までぎっしり実験科目で訓練を積み、3年後期あるいは4年生からは研究室に入って実験漬けの毎日になっていきます。まさに実験は応用化学を象徴する学び方なのです。
座学も実験も基礎的なところからステップアップ
座学は1年次のときは無機化学や有機化学、物理化学、分析化学といった、化学研究を進めるうえで必要になる基礎科目をまんべんなく学びます。
そして2年次後期くらいから徐々に専門科目が始まっていき、自分の興味に合わせた分野に絞っていきます。
実験科目は、1年次は高校の延長レベルの基礎的な訓練をすることが多いようです。例えば、ある水溶液の中に溶媒がどれくらい入っているかの計測など、簡単な定量分析から始めて徐々に実験に慣れていきます。1年次後期~2年次になると物質を合成して、ねらいの物質を作る実験へステップアップしていきます。こうした訓練を通して、実験のしかた、要点、注意点、条件の変え方などを学んでいきます。
多くの大学では3年後期あたりで研究室の配属になるので、そこからはそれぞれの先生の指導内容に従うことになります。同級生でグループを作るケースや、上級生のアシスタントをしながら手順に慣れていくケースなどがあります。
全国のオススメの学校
-
東邦大学(化学科)「自然科学系の総合大学」として、生命にとって大事なものを探究しつづけている東邦大学。各分野の最先端のテーマにチャレンジできる研究環境があります。私立大学 / 東京・千葉
-
芝浦工業大学(物質化学課程)「社会に学び、社会に貢献する技術者の育成」を建学の精神に、工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部の4学部を設置。課題を発見し、解決策を提案できる「グローバルに活躍する技術者」を育成します。私立大学 / 東京・埼玉
-
東海大学(物理学科)全国に7つのキャンパスと23学部62学科・専攻を擁した東海大学は、文系・理系の枠にとらわれない「文理融合」教育を推進している、日本屈指の規模を誇る総合大学です。私立大学 / 神奈川・北海道・東京・静岡・熊本
-
大阪ハイテクノロジー専門学校(バイオ・再生医療学科(昼・3年))スポーツ・医療・バイオ・人工知能の総合学園。各分野の特長を活かしハイテクならではの資格・就職対策、仕事で活躍するためのチカラをつけるカリキュラムで、あなたのなりたい将来を全力サポート!専門学校 / 大阪
-
国士舘大学(基礎理学系)国士舘大学は7学部(政経、体育、理工、法、文、21世紀アジア、経営)を持つ総合大学です。世田谷・町田・多摩の各キャンパスに、研究・教育活動を行うための施設が充実。快適な環境で、社会で役立つ学びができます。私立大学 / 東京
-
秋田県立大学(応用生物科学科)システム科学技術学部、生物資源科学部の2つの学部からなる本学では、少人数教育を核とした実践的な指導と、学生自主研究が大きな特徴。また、手厚い就職支援体制により、毎年高い就職率を実現しています。国公立大学 / 秋田
-
大阪大学(基礎工学部)国公立大学 / 大阪
-
福岡大学(工学部)「出会いは無限。可能性はボーダレス。」文理が交わるワンキャンパス。そこに広がる学生生活には多様なルーツや考え方、価値観が溢れている。無限の可能性を秘めた世界へ、自分から飛び込もう。私立大学 / 福岡
-
電気通信大学(情報理工学域)国公立大学 / 東京
-
京都工芸繊維大学(工芸科学部)国公立大学 / 京都
応用化学とはどんな学問?
応用化学とはどんな学問?
応用化学と他の学問とのかかわり
応用化学はこんな人に向いている
応用化学を学んだ後の進路と今後の展望
応用化学の先生に聞く
応用化学ではこんな研究をしています
応用化学のここが面白い
もっと先生たちに聞いてみよう
分析化学者のロールモデルとして未来の後輩に寄り添う先生
日本分析化学専門学校 医療医薬分析学科
浦賀 朋子先生
微生物の共生関係について研究する先生
日本大学 生物資源科学部
上田 賢志 教授
地球環境も守る!? 可能性溢れる材料を研究する先生
日本大学 理工学部物質応用化学科
小嶋 芳行 教授
応用化学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう
分析化学の知識と技術、取得資格も活かして活躍する分析技術者に!
日本分析化学専門学校 生命化学分析学科(令和7年度より「農水産バイオ分析学科」に名称変更)
小曳 翔也さん
将来の夢は人を救う医薬品開発に携わること
東京工科大学 工学部 応用化学科
大池 美琴さん
中2の頃から目指した中部大学。化学を深く学べる喜びを感じています
中部大学 工学部 応用化学科
山本 敦也さん
もっと卒業生たちに聞いてみよう
数多くの実践経験と手厚い就職指導で、希望する医薬分野の分析技術者に!
日本分析化学専門学校
健康化学分析学科
コミュニケーション力と自分で考えて行動する力が身につきました
崇城大学
工学部 ナノサイエンス学科 卒
何度も試行錯誤しながら、ついにたどり着いた「大発見」!これが研究の醍醐味です
東京バイオテクノロジー専門学校
バイオテクノロジー科(4年制) DNAコース(現:遺伝子コース)