見きわめのポイントとしては「ものづくりに興味があるか」
理論の化学、ものづくりの応用化学
まず理学部の(純粋)化学と、工学部の応用化学は混同しやすく、受験生の皆さんも惑わされることでしょう。同じ化学でも、研究の内容は大きく異なるので注意が必要です。
見きわめのポイントとしては「ものづくりに興味があるか」ということでしょう。応用化学は、物質の性質を操作して新しい物質を作り出し、それを身の回りの製品に実用化できるところまでを扱いますから、具体的な製品を作ることになるため、研究の成果を実感しやすいのが特徴です。
ただし、このすみわけも厳密なものではありません。(純粋)化学ほどの密度はないにしろ、応用化学でも新しい物質を作るために化学の理論を研究することもありますから、実際には重なっている部分も多くあります。実用化やものづくりにより重きを置きたいのなら応用化学がいいでしょう。
応用化学の対象は金属以外。物質そのものを作り出す
もう一つ似ているのが、工学部に置かれることが多い材料工学です。こちらも一部が重なっていますが、一般的には材料工学は金属をメインに扱うと説明されます。金属材料がどのくらいの強度なのか、どんな割れ方をするのかなどを研究します。
一方の応用化学では、金属よりも、有機物・無機物・高分子・低分子などを主に取り扱うことが多いです。
このように、扱う物質の違いもありますが、もっとも根本的な違いは、応用化学は新しい物質を作り出すことが主な目的だということです。材料工学は鉄なら鉄、銅なら銅といった既存の物質を混ぜたり組み合せたりして新しい材料を作り出しますが、応用化学は物質そのものを作り出してしまおうという学問です。そうした物質に対する考え方も大きく違うところでしょう。
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長浜バイオ大学(フロンティアバイオサイエンス学科)フロンティアバイオサイエンス学科、バイオデータサイエンス学科、アニマルバイオサイエンス学科、臨床検査学コースを設置するバイオサイエンスの総合大学。追究したい学びにどっぷりつかる環境が整っています。私立大学 / 滋賀
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東京都市大学(応用化学科)90年を超える専門的実践教育を行っており、最先端工学技術に加え、建築、都市、環境、情報、人工知能(AI)、メディア、原子力安全工学、医用工学、幼児教育など、特色ある学びを提供する学部学科を擁しています。私立大学 / 東京・神奈川
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工学院大学(応用化学科)工学院大学は、1887(明治20)年に創立され、現在は4学部15学科を有する理工系総合大学です。新しい時代の変化に対応できる研究者・技術者を育てます。私立大学 / 東京
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創価大学(理工学部)「自分力」を引き出す学習環境が充実しています。「*THE日本大学ランキング2023」の「国際性」分野で全国6位(首都圏2位)。多様性のあるキャンパスで、互いに尊重し合う「価値創造を実践する世界市民」を育みます。私立大学 / 東京
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