環境省や厚労省で働く選択肢も

大きな視点で環境問題に取り組む公務員は重要な就職先
多くの理系学科の例にもれず、8~9割ほどは修士課程に進みます。これは社会が修士レベルを求めているからというのもありますが、学部だけだと本格的に研究に臨める期間が短く、不完全燃焼なことが多いからというのもあります。本格的に専門分野を生かして就職することを考えるなら、学部4年+修士2年の計6年で計画をしておくといいでしょう。
専門分野を生かした就職先としては、まずは、環境省や厚労省、国交省といった省庁、あるいは各自治体の環境関係の専門職員があります。環境問題は都市単位、国単位といった大きな枠組みで取り組まないと成果が出にくいため、公務員のように政策を通してかかわっていくことが重要です。また、民間企業でも、コンサルタントやシンクタンクといわれる会社に入って、さまざまな立案・提案を行っていく道もあります。
多くのメーカーで環境に配慮できる人材が求められる
ものづくりにかかわるところでは、環境装置のメーカーがあります。例えば水処理でいえば、浄水場や下水処理場で利用する施設や設備を設計したり新たに開発したりします。同様に、廃棄物処理や資源リサイクルの分野でも、効率的に処理するための施設や設備が必要です。それらがあって初めて、先に述べた、実際に環境問題を解決したり軽減したりすることができるのです。
さまざまそこまで特化したメーカーでなくても、最近は自動車や家電といった一般的な製品でも環境配慮の視点が求められているので、そこで活躍する人もいます。
あとはそれぞれの専門分野によって、例えばエネルギー問題を専攻した者なら電気・ガス・石油といったエネルギー産業、都市環境工学なら土木、建築、まちづくりや都市開発業などにも就職します。
意外なところでは商社希望です。商社は発展途上国など海外にルートをもっていることが多いため、海外の環境問題に携わりたい人が志望するようです。それにとどまらず各企業とも環境問題への対策には、これからも力を入れていくことが求められるのでさまざまなフィールドで活躍していくことが期待できます。
全国のオススメの学校
-
浜松日建工科専門学校(建築設計科)日本最大の「建築士養成校」日建グループ!入学者のほとんどが初めて建築・インテリアを学びます。初心者でも分かりやすい安心の授業を展開し、建築・インテリアのスペシャリストを目指します!専門学校 / 静岡
-
同志社大学(理工学部)1875年新島襄が同志社英学校を創立して以来、「良心教育」を建学の精神に「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」を教育理念に、時代が求める人物を社会へ送り出しています。私立大学 / 京都
-
前橋工科大学(工学部)国公立大学 / 群馬
-
福井大学(工学部)国公立大学 / 福井
-
福井工業大学(機械工学科)工学部、環境学部、経営情報学部、スポーツ健康科学部からなる「文理融合」の工科系総合大学。英語教育にも力を注ぎ、4学部8学科の工科系総合大学からグローバルに活躍できる技術者を育成します。私立大学 / 福井
-
徳島文理大学(理工学部)医療、理工、薬学、文学、音楽、人間生活、総合政策まで多彩な分野の学びを徳島と高松駅のキャンパスに擁する総合大学。高松駅キャンパスには、新たに総合政策学部 経営学科が誕生!(2025年4月設置)私立大学 / 徳島・香川
-
大同大学(建築学部)産業界のニーズに即した実学教育で、新しい「ものづくり文化」を築くことのできる人を育成するカリキュラム。2021年春に誕生した新キャンパスでは、新時代の学びが始まっています。※2024年4月建築学部 新設私立大学 / 愛知
-
日本大学(生産工学部)日本大学は、多彩な学問領域に対応する国内最大級の総合大学として、約127万人の卒業生を輩出。そのネットワークは絆として大きな力となり、夢を実現する皆さんを応援します。私立大学 / 東京・福島・千葉・神奈川・静岡
-
人間環境大学(総合環境学部)2025年4月、愛媛県松山市に「総合環境学部」を開設し、それに向けて新校舎を建設中。ますます学びのフィールドが広がっています。私立大学 / 愛知・愛媛
-
愛知工業大学(住居デザイン専攻)これからの社会で必要とされる幅広い教養と知識、斬新な発想を備えた人材を育成。理系・文系といった従来の枠にとらわれることのない学問編成で“新しい学問”の形を展開していきます。私立大学 / 愛知
環境工学とはどんな学問?
環境工学とはどんな学問?
環境工学と他の学問とのかかわり
環境工学では何をどのように学ぶか
環境工学はこんな人に向いている
環境工学の先生に聞く
環境工学ではこんな研究をしています
環境工学のここが面白い
もっと先生たちに聞いてみよう

都市に緑を増やして人々が住みやすい環境を創り出す先生
東京都市大学 環境学部環境創生学科
飯島 健太郎 教授

見えない所を、見える化。持続可能な社会実現を目指す先生
日本大学 理工学部土木工学科
小林 義和 教授

100年後も安全・安心な都市を一緒に探究してくれる先生
芝浦工業大学 システム理工学部建築・環境課程
増田 幸宏教授
環境工学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう

大好きな自然に触れられる2年間。将来に向けて知識が深まります
東京環境工科専門学校 自然環境保全学科 野生動物保護管理コース
本多 智咲さん

建築・都市・環境を絡めたSDGsの実践と継続に挑戦しています!
芝浦工業大学 システム理工学部 環境システム学科(2026年4月、建築・環境課程へ改組予定)
遠藤 勇人さん

実験や学外調査で実践的な学び「分かる」から生まれる面白さ
東北工業大学 工学部 環境応用化学科 ※2025年4月より環境応用化学課程
佐々木 千夏さん
もっと卒業生たちに聞いてみよう

古民家リフォームで「想像」を「創造」に。お客様の想いを形にできる仕事がしたい
東北職業能力開発大学校
専門課程 住居環境科卒

「地図に載るダイナミックな仕事」に携われていることに、喜びと誇りを感じています
中部大学
工学部 都市建設工学科 卒

人々の暮らしに欠かせない建物やインフラ設備を造っています
愛知工業大学
工学部 土木工学科 土木工学専攻 卒 ※2024年4月 土木工学科から社会基盤学科に名称変更