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電気工学のここが面白い

電気は目に見えませんが、うまくコントロールすることで、社会を支える大きな力となります。電気電子工学は、そんなインフラを構築する研究でもあります。(湘南工科大学 工学部 電気電子工学科 成田知巳教授)

※このコンテンツは2018年の取材に基づき構成しています

電気をうまくコントロールし、社会を支えるインフラ構築

電気は生活の重要インフラ

発電所からコンセントまでの設備のことを、強電設備といいます。私は長く電力会社に勤務し、一貫して強電設備に携わり、そのなかでも落雷対策について研究を重ねました。そこで痛感したのが、電気は、道路や水道などと並ぶ重要なインフラであって、人々の暮らしに欠かすことのできないものだということです。今や、町も家庭も電気製品、電気で稼働する設備であふれ、短時間の停電であっても町は麻痺状態に陥ります。それだけに、落雷から電線を守るという仕事には、強い責任を感じています。
モノがインターネットにつながるIoT時代を迎え、これから先も電気を用いる装置や設備は、どんどん増え続けるでしょう。そうした装置に組み込まれる小さな回路やデバイスの研究の需要が増える一方で、それらを動かすために不可欠な電気を送るための研究も、大変大きな社会的意義をもっています。

「電気の重要性は今後ますます高まる」と成田教授

目に見えないからおもしろい

実は今、この落雷観測技術を生かして、アジアの災害を減らせないかという研究を重ねています。日本には落雷の観測網が何重にも敷かれていますが、世界を見渡せばまったく観測装置が設置されていない地域の方が多く、どこでどれくらいの落雷被害が発生しているか正確に知る術がありません。加えて、日本では雷が鳴ったら屋内に避難することは子どもでも知っていますが、海外ではそうした教育も行き届いておらず、年間数百人が落雷によって命を落としています。そこで、熱帯地域で雷が頻繁に発生する国の一つであるインドネシアで、現地の大学機関と協力して、観測網の整備を計画しています。少しでも災害を減らし、さらに電気の安定供給につなげられるよう、力を注いでいきます。
この分野で学びたいと思う人がいたら、ぜひ自然現象に興味をもってほしいですね。電気は目で見ることはできませんが、厳然として自然界に存在しており、さまざまな現象を引き起こしています。なぜ空中で電気が発生するのか、なぜその電気が地面に落ちるのか。そのとき電波が発生するのはなぜか。落雷観測の研究をお話ししただけでも、たくさんの不思議に満ちています。それを解明し、コントロールし、その力を人や社会のために役立てていく。それが、この研究の醍醐味といえるでしょう。

取材協力:湘南工科大学 工学部 電気電子工学科 成田知巳教授

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