大学によって、ある程度専門分野がしぼられているところと、幅広く環境科学について学ぶところとに分かれる
大学によって学べる内容は大きく違う
環境に関するあらゆることを対象としているのが環境科学ですから、学びの内容は多岐にわたります。大学によっては、専攻やコースなどで分野を限定し、最初からより深く、専門的な学びができるようになっているところもあります。一方、専門分野での区別をあまりせず、幅広く環境科学についての知識を身につけられる大学もあります。
ある分野のスペシャリストになりたいのか、広く環境についての知識を身につけたジェネラリストになりたいのかによっても、選び方は変わってきます。学びたいことは決まっているのか、将来どんなふうに知識を生かせるのかなど、しっかりと考えたうえで大学選びをしましょう。
まずは環境科学について知り、徐々に学びを深める
学びのステップは大学や学部によりさまざまですが、次のようなところが多いのではないでしょうか。
まず1年次に、環境科学とは何か、どんなことを学ぶのかといったことを、概論や概説の授業で学びます。2年次以降の授業に関しては、専門分野を絞っている大学もありますが、分野を絞らずにさまざまな授業を設置している大学もあります。後者の場合、何も知識がない状態では、履修する授業を選ぶだけでも大仕事になってしまいます。1年次の授業は、多岐にわたる分野の中から自分の興味関心をみつけ、2年次以降充実した学びを深めていくための準備をするという意味ももっています。
いずれの学び体系にしろ、2年次からは専攻やコースに分かれ、より具体的で専門的な知識を習得していきます。また、フィールドワークや実験などが多く行われ、実際の研究に即したやり方で学びを深めていくことができます。フィールドワークは泊まりがけで行われることもあります。こうした充実した学びの中で、実践的な知識を身につけていくのです。
2年次や3年次以降には、ゼミナールといった形での授業が行われます。ここでは、研究手法を身につけると同時に、文献の輪読なども行い、環境科学のあるテーマについての専門知識を身につけていきます。そして4年次にはいよいよ卒業論文に取り組む大学が多いと思います。
全国のオススメの学校
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多摩美術大学(建築・環境デザイン学科)日々進化するAI時代を先行くために必要な、ゼロからイチの価値を生み出せる「創造的な力」をもった人材を育成します。多様性を重視した入試方式も拡充し、総合大学との併願も可能です。私立大学 / 東京 -
東北工業大学(環境応用化学課程)人を中心としたモノづくりが求められる中、工学部と建築学部、ライフデザイン学部で社会的ニーズに対応。新ブランドビジョン「未来のエスキース」のもと、2025年工学部とライフデザイン学部の学びが深化します。私立大学 / 宮城 -
桜美林大学(環境学)本学では創立以来、語学と国際教育を中心に力を入れています。 母語以外の言語を高いレベルで修得し、それぞれの興味や関心に基づいて専門的に学びながら、グローバル社会で活躍できる人材を養成します。私立大学 / 東京・神奈川 -
成蹊大学(国際共創学部)1912年創立の成蹊実務学校を源流とし、伝統的に教職員との距離が近い少人数教育を重視。文理の枠を越えた幅広い教養を修得する「ワンキャンパス」が特長。2026年4月、国際共創学部を開設予定です。私立大学 / 東京 -
大阪建設専門学校(ビオトープ科(昼間部2年制))建築士や生成AIプロンプトエンジニア、インテリアデザイナーを育成する建築学科。生命科学環境技術に関する専門家を育成するビオトープ科。バイオ技術者を育成するバイオエコロジ科など、目的に応じた学科を設置。専門学校 / 大阪 -
岡山大学(グローバル・ディスカバリー・プログラム)国公立大学 / 岡山
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南九州大学(環境園芸学部)南九州大学は、半世紀以上の伝統を誇る大学です。健康栄養学部、環境園芸学部、人間発達学部を有し、「食」「緑」「人」の研究を通じ、暮らしやすく学びやすい宮崎でスペシャリストを育成します。私立大学 / 宮崎 -
専門学校オイスカ・アグリ・カレッジ(アグリ・ウェルネス科)幅広い知識を習得し、実践的なトレーニングを通して農業と食のスペシャリストを養成します。就農予定者は「就農準備資金」の交付対象となります(要件を満たせば1年間最大150万円、最長2年間)。専門学校 / 静岡 -
立命館大学(理工学部)日本各地・世界から約38,000人の個性豊かな学生が集まり、専門的知識を深めるだけでなく異なる学問領域を横断的に学べる教育・研究を推進。多様性に富んだ環境を活かし、未来を先導する人材の育成を目指します。私立大学 / 京都・滋賀・大阪 -
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環境科学とはどんな学問?
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環境科学と他の学問とのかかわり
環境科学はこんな人に向いている
環境科学を学んだ後の進路と今後の展望
環境科学の先生に聞く
環境科学ではこんな研究をしています
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もっと先生たちに聞いてみよう

環境中の有害物質の発生源を分析化学で解明する先生
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川島 洋人教授

植物のストレス応答を調べて環境保護に貢献する先生
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人と動物がともに幸せに暮らせる社会を考え、実践する先生
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環境科学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう

実験や学外調査で実践的な学び「分かる」から生まれる面白さ
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バイオサイエンスと英語力。どちらも究めて将来の可能性を広げたい!
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酪農学園大学
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