会った人すべての人をいまより元気にできるのがやりがい

鈴木教授のゼミに所属する学生たちは、アスリートやプロスポーツ選手の食事指導やサポート方法についても実践的に学んでいる
プロスポーツの世界でもニーズが高まるスポーツ栄養学
競技力の向上を求めるアスリートやプロスポーツの世界で、スポーツ栄養学のニーズが日毎に高まっています。
人間には、交感神経と副交感神経が備わっていて、興奮しているときには交感神経が優位、リラックスしているときには副交感神経が優位になります。一般的には穏やかに過ごしていれば24時間のうちのほとんどが副交感神経の優位な状態で、その間に食べたものの消化・吸収が効率的におこなわれます。ところが、アスリートたちは、一日の3分の1を練習に費やしています。そのような生活では、副交感神経が優位になる時間が少なくなり、消化・吸収が効率よくおこなわれなくなります。運動量が多くなっているのですから、たくさん食べて補わなければならないにも関わらず、それができないという状況に陥っているわけです。
そこで、出番となるのがスポーツ栄養学です。まずは、不足したエネルギーを補わなければなりません。食べられる量には限界がありますから、エネルギー源となる主食、肉や魚などが中心になり、野菜や海藻などが不足気味になります。そこで、サプリメントなども効率的に使って、ビタミン・ミネラルを補います。実際の現場では、食事内容や運動量などのデータをとりながら、アスリート一人ひとりをきめ細かくサポートしていくことになります。
「食事」と「運動」と「体」の関係を実感することが大切
健康科学の中でもとくに栄養学を学ぶ学生は、将来、管理栄養士として栄養面からたくさんの人をサポートする仕事に就くことが多いでしょう。
そのために、まずは自分の体をコントロールすることを実践的に学びます。応用栄養学実習という授業では、毎日、食事、活動量、体重を記録し、どう食べれば体がどう変化するか、自分の体で体験します。さらに、自分で目標を定めて、太りたいならしっかり太る、痩せたいならしっかり痩せるように、食事や活動量をコントロールすることもおこないます。自分の体も上手にコントロールできないようでは、人の体をコントロールすることはできないという考え方に基づいた実践的教育です。まずは自分自身の体験を通して、食事と運動と体の関係を理解することを大切にしています。
あらゆる人たちの健康をサポートできる管理栄養士
人間の体を維持するには、「刺激(運動)」と「材料(食)」が欠かせません。いくら刺激を与えても、材料がそろわなければ体を作れません。ところが、現代は材料をしっかりとらずに、刺激を加えている人が少なくありません。
高齢者にもエネルギー不足の人が増えています。ジョギングやウォーキングなどを熱心に取り組んでいる一方で、食生活をみると、野菜は体にいいからと積極的にとるけれども、油は体に悪い、肉は胃にもたれるなどといって、結果的に偏った食事となっている人もいます。
脂質は細胞膜を作るために必要とされる栄養素ですから、体にとって重要な栄養素の1つです。油のとり過ぎは病気の原因になりますが、不足するのも、体にとって不調の原因となります。
つまり、人間の健康を維持するためには、「刺激」と「材料」のバランスがとれていることが求められます。それを専門的な立場から知り尽くしているのが栄養の専門職である管理栄養士です。会った人すべての人をいまより元気にできることが、何よりのやりがい。これから資格を取得する学生にもぜひ、それをめざしてほしいですね。
全国のオススメの学校
-
東京薬科大学(薬学部)創立140年以上の歴史を有する大学。緑に囲まれた広大なキャンパスには、最先端の研究施設が整備されています。人の命と健康を支える高いスキルと、ヒューマニズムの精神を持った薬剤師・研究者を育成しています。私立大学 / 東京
-
アール医療福祉専門学校(介護福祉学科)多くの卒業生を県内外の医療機関や介護施設、各企業へ輩出している本校。豊富な実習により高い技術力と就職率を獲得。多くの地域交流に参加する中で社会人基礎力も向上させ、即戦力として活躍できる力を体得します。専門学校 / 茨城
-
和泉大学(言語聴覚学専攻)2026年4月、リハビリテーション学科3専攻から新たにヘルスプロモーション専攻(設置予定)を加え4専攻に拡充します。※名称変更予定私立大学 / 大阪
-
金城大学(医療健康学部)保健・医療・福祉に強い金城に「経済」「環境・健康」「情報」を掛け合わせた「実践知」で社会課題解決を学び、皆さんのミライを応援します!公務員対策講座も1年次から実務経験を有した教員が全力サポート!私立大学 / 石川
-
岡山医療専門職大学(理学療法学科)理論と実践を架橋した学びで高い実践力と創造力を身につけ、変化の激しい時代を切り拓く理学療法士・作業療法士を育成します。私立大学 / 岡山
-
静岡福祉大学(健康福祉学科)「共に生きる」を教育理念として、人本来の生命・生活・人生の多様なステージをデザインし、その礎にある地域や環境のあるべき未来を探求できる人材を育成します。興味のある分野で輝ける自分を見つけましょう。私立大学 / 静岡
-
津田塾大学(多文化・国際協力学科)女子高等教育の先駆者、津田梅子が創立した津田塾大学は、2025年に125周年を迎えます。「英語教育」「少人数教育」「高い専門性と幅広い教養の修得」を理念とし、社会を担うall-round womenを育成し続けています。私立大学 / 東京
-
大原医療保育スポーツ専門学校甲府校(病棟・小児クラークコース)資格は就職でのアピールにつながります。きめ細かい授業やオリジナルテキストを使用した効率的なカリキュラムで、簿記やパソコンなどの資格取得をめざします。もちろん、面接や筆記試験対策もバッチリ行います。専門学校 / 山梨
-
近畿医療専門学校(柔道整復学科)本校は、JリーグJ1セレッソ大阪、プロバスケットBリーグ大阪エヴェッサと教育連携を実現。柔道整復師、はり師、きゅう師の資格を活かして、スポーツに関わる場面で力を発揮できるよう基礎から応用までを修得します。専門学校 / 大阪
-
東海医療科学専門学校(理学療法科)理学療法士や作業療法士などリハビリ・医療のスペシャリストを育成。充実した奨学金制度や医療教育48年・1万名以上の卒業生を輩出した学園の実績を活かし、温かみのある学習サポートでみなさんの学びを支援します。専門学校 / 愛知
健康科学の先生にきく
健康科学ではこんな研究をしています
健康科学の先生に聞く
もっと先生たちに聞いてみよう

情報・工学で新しい医療を創る先生
畿央大学 健康工学部(仮称)健康イノベーション学科(仮称)
大住 倫弘准教授

医療と工学を掛け合わせた新分野の学びを伝える先生
畿央大学 健康工学部(仮称)健康イノベーション学科(仮称)
冬木 正紀准教授

アンチ・ドーピング教育でスポーツの価値を守る先生
順天堂大学 スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科
室伏 由佳先任准教授
健康科学の学生に聞く
もっと在校生たちに聞いてみよう

スポーツと健康を楽しく伝えることができるトレーナーが目標です!
沖縄医療工学院 スポーツ健康学科 トレーナーコース
前田 舶徳さん

適切な判断と処置で、全ての命に対応できる救急救命士が目標です!
沖縄医療工学院 救急救命学科
宮城 時汰さん

心に寄り添い、生きる楽しさを感じてもらえる言語聴覚士になりたい!
愛知学院大学 心身科学部 健康科学科(※2023年4月、健康科学部 健康科学科へ名称変更)
古井 知里さん
もっと卒業生たちに聞いてみよう

長年のスポーツ経験を活かし、選手や患者様の体と心をケアできる柔道整復師へ
関西健康科学専門学校
スポーツ医療柔道整復学科

心と身体に「ひとやすみ」の癒しを与える、プライベート鍼灸サロンを開業しました
日本健康医療専門学校
鍼灸学科

Jリーグクラブでスポーツトレーナーとして活躍!選手を勝利へ導くサポートがしたい
京都医健専門学校
スポーツ科学科卒
関連する仕事・資格もチェックしよう
関連する記事
-
夕方に眠くなる原因は?すぐできる対策5選!眠気を撃退して勉強効率アップ!
夕方に眠くなる原因は、睡眠時間が足りていない、睡眠の質がよくない、昼間のストレスがたまっているなど、さまざま。 今回は、「勉強に集中したいのに、夕方になるとなぜか眠くなる」という人のために、眠りの専門家に話を聞いてみた。 夕方に眠くなる理由から、夕方の眠気を抑える方法、夕方眠くなった時にやってはいけ …
-
睡眠とは?役割や意味をわかりやすく解説!
私たちの生活に欠かせない睡眠。 睡眠とは、体・脳・心が休息している状態を指し、それにより疲労回復を行う状態のこと。 理想的な睡眠時間を確保したり、睡眠の質を上げたりすることで、体・脳・心の疲れを回復させることができるが、睡眠不足の状態が続くと疲れが回復せず、体調を崩すことにつながるので注意が必要だ。 …
-
仮眠は何分がベスト?勉強の効率が上がる!理想的な仮眠の取り方
頭がすっきりとして勉強の効率が上がる、理想的な仮眠時間は5分だ。 仮眠の効果として、眠気がとれる、疲労感がとれる、頭がすっきりするといったメリットが実験によって明らかになっている。 30秒~1分くらいウトッとするだけでも頭がすっきりとしてリフレッシュできるので、上手に仮眠をとって勉強の効率を高めよう …
-
「一瞬で寝る方法」はコレだ!2分で寝られると話題!朝までぐっすり寝る方法17選
一瞬で寝る方法には、SNSで話題になったアリス式睡眠法や米軍式睡眠法、4・7・8呼吸法などの呼吸法に基づく方法のほか、ツボ押しをしたり、頭を真っ白にして何も考えない状況を作ったりと、布団の中で簡単に試せる方法がさまざま。 それでも寝れない場合は、アロマをたく、温かい飲み物を飲むなどしてリラックスする …
-
高校生の理想の睡眠時間を解説!寝不足で成績が下がる?!受験生に最適な睡眠時間とは?
高校生にとって理想の睡眠時間は7時間。 睡眠時間が6時間をきると睡眠不足と言える。 効率よく勉強を進めるためにも、受験生は7時間睡眠を目安にするのがおすすめだ。 今回は、睡眠医療の専門家・遠藤拓郎先生に、理想の睡眠時間や寝不足になるとどんな影響があるのか、睡眠によるメリットなど詳しくお聞きした。 【 …