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緯度・経度・高度という地理情報を盛り込めるデジタル地図には、地球上に存在するすべてのものをデータとして取り込むことが可能になるのです。(電気通信大学大学院 情報理工学研究科 山本佳世子准教授)

※このコンテンツは2018年の取材に基づき構成しています

地球上のすべてのものをデータとして取り込む

地球上のあらゆるものを取り込めるGIS

そもそもGISが注目されることになったのは、1995年の阪神淡路大震災がきっかけです。当時は関係機関が保有していた情報を効果的に生かすシステムがなく、被害の把握や対策に遅れが生じてしまいました。その反省から、各機関に分散していた情報を共有化できるしくみを作ろうとGISの活用に向けて本格的な取り組みが始まったのです。以来、行政、民間ともにGISに関する研究は加速し、その機能性も著しく進化しています。
GISが画期的といえるのは、地図上に緯度・経度・高度という地理情報だけでなく、ありとあらゆるデータを取り込めることです。つまり、衛星写真やGPSデータのほか、図や写真、動画、テキスト情報など、多種多様なデータを取り込んでしまえるのです。

GISで行うシミュレーションの概念図

「現実世界」に近い「仮想世界」で、起きうる問題をシミュレーション

これはどういうことを意味するかといえば、デジタル地図上に、限りなく「現実世界」に近い「仮想世界」を構築できるということです。例えば、現実世界で起こっているさまざまな悩みや課題について、「仮想世界」を分析することによってその原因や要因を探ることができるわけです。さらに、その問題の解決方法を「仮想世界」でシミュレーションすれば、よりよい答えを現実世界に応用できるというわけです。
具体的なところで説明すると、今、介護施設の不足や買い物難民の増加が問題となっていますが、ここでGISを活用して、各地域の人口や施設数、施設までの距離などを細かく分析すれば、どこにどれだけの不足が発生し、どこのどれを補填し、そして何を増やす必要があるかが具体的に見えてくるということも期待できるのです。言うまでもなく、日々の生活向上にも大いに役立てることができます。GISには写真やテキストなども取り込めるのですから、旅行記や食べ歩きマップなどと連動させた趣味的なサービスなども生み出せるでしょう。学校では、地理や歴史などをより立体的に学べる教材としての活用法もあるでしょう。あくまでもGISはツールのひとつ。アイデア次第で、今までなかったユニークな活用方法が次々に編み出されるはずです。いわば、GISの可能性は無限に広がっているのです。

取材協力:電気通信大学大学院 情報理工学研究科 山本佳世子准教授

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