適切な支援の実現に向けた「調整力」が必要な仕事です
都城市社会福祉協議会への入職と同時に九州医療科学大学の通信教育部に入学し、2025年の春に社会福祉士国家試験に合格しました。ソーシャルワーカーとして都城市の山田地区を担当し、地域と福祉をつなぐ立場で地域の皆さんが生活の中で抱えるお困りごとやお悩みの解決のために伴走する日々を過ごすなか、情報収集や現状把握のため、児童から高齢者まで幅広い福祉施設への訪問やイベントへの参加も積極的に行っています。地域の方々とコミュニケーションを取り様々な表情を見られること、何より幅広い世代との関わりを通して「誰かにとっての支え」となれている実感を得られることが、働くうえでの大きなやりがいになっています。
私が幼いころ、母が祖父の介護をする中で「社協の職員の方々の手厚いサポートのおかげでとても助かった」と笑顔で話していたのを鮮明に覚えています。小学生のころには先生や友人に頼られるのが好きになり「困っている方を支え、笑顔にできる仕事をしたい」と思うようになりました。特に社会福祉士を目指したのは、仕事を通じて色々な方と話をしながら信頼関係を構築し、頼ってもらえるような大人になれる仕事だと考えたからです。実際に、業務の中で地域住民や関係機関、学校や企業など様々な人とつながることができるため、新しい出会いを経験しながら成長できる機会が多く、充実した毎日を過ごせています。
運転機会も豊富。このミニバンも地域に愛されています
入学前は通信制での学習に不安もありましたが、自分のペースで計画的に進められるのが自分に合っていたようで、無理なく仕事と勉強を両立でき、無事に社会福祉士国家試験に合格できました。先生は福祉の現場で活躍される方ばかりで、授業で社会福祉士の先輩としてためになるお話をしてくださったり、添削課題や科目単位認定試験で修正をする際にアドバイスも含めて書き込んでくださったりと、福祉の知識をしっかり学べるだけでなく励まされる機会も多かったです。スクーリングで顔を合わせる仲間にも自分と同じように福祉の現場で働く人が多く、オンラインでの学習ながら通学制以上のつながりやきずなを感じられたように思います。
学び続けることが好きな方に適した仕事だと思います
人と人とのつながりを大切にし、日々の暮らしの幸せを支える支援を展開して、地域と共に成長することが、組織としても個人としても大きな目標になります。地域社会のあらゆる方々とのつながりづくりに取り組みながら、地域と共に生活課題を受け止めて、共に考えて、共に支えあえる地域づくりを目指しています。そのためにも、地域の中で暮らしている人々のことを知ることから始めて、皆が平等に幸せに生活できるような地域に向けて、コツコツ努力していきたいと考えています。ゆくゆくは、社会福祉士である以上に一人の人間として、地域の皆さんが生活上のお困りごとを抱えた際、私の顔と名前を思い出してくれるような存在になりたいですね。
社会福祉法人 都城市社会福祉協議会 サテライト統括室 山田サテライト/通信教育部 社会福祉学部 臨床福祉学科(現・スポーツ健康福祉学科)/2025年/都城市の普通科高校で学んだ後、ちょうどそのころ高校新卒者の募集を開始した社会福祉法人 都城市社会福祉協議会に2021年4月に入職。並行して、社会福祉士資格を取得するために九州医療科学大学 通信教育部に入学。家族や職場のサポートにも恵まれ、無事に国家試験に合格した。「社会福祉士資格を取ったことで、5年間実務経験を積めば受験資格が得られる「介護支援専門員(ケアマネジャー)」に挑戦するという新たな目標も見つかりました」
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