聖徳大学で学んだことはいろいろな形で活きています。
聖徳大学卒業後に港区に保育士として採用、児童相談所の一時保護所に配属されました。一時保護所というのは、問題のある家庭の中でも虐待などでリスクが高く、すぐに保護者から離す必要のある子どもたちが来るところです。小学生から高3までの子どもたちの、生活のケアや学習のお世話をしています。2カ月の保護期間を目安に、家庭復帰が難しい場合は、児童養護施設や児童自立支援施設などの行先を探します。保育士として想像していた仕事とはまったく違ったので、正直、配属当初は戸惑うこともありました。今は大学で学んできたことを最大限活かしながら、子どもたちに精一杯寄り添い、少しでも安心させてあげられれば、と思っています。
子どものころはクラスに1人はいる鉄道好きな子で、高校卒業後は鉄道会社で運転士をしていました。10年以上働いてこの先を考えたときに、子どもに関する仕事をしたい、というもう一つの夢を実現したくなったんです。同時に、経済的な事情で大学進学をあきらめた経験があったので大卒資格も取りたくて。せっかく勉強するなら両方取得したい!と考えて、聖徳大学を選びました。決め手は保育・幼児教育の分野で有名なこと、国家試験不要で、卒業と同時に幼稚園教諭一種免許や保育士資格を取得できること。自分も鉄道高校出身で、専門分野に強みがある学校で学ぶメリットが分かっていたので、迷いはありませんでした。
4年間、通信教育と、シフト制で泊まり勤務もある運転士の仕事の両立をしていました。いちばん大変だったのはやはり時間の確保ですね。通勤電車で膝の上でレポートを書いたこともあります(笑)。大変なことも多い中、「これから男性の保育士や幼稚園教諭は必要になってくるから、がんばって」といろいろな先生に声をかけていただいたことは本当に励みになりました。体験型のスクーリングも多く、“乳児保育”でのおもちゃ作りや“図画工作”は子どもの視点を意識する、ということがつかめたと思います。“幼児教育実習”では30人の子どもたちを満遍なく見ることの大変さを体感し、知識と実践の違いを思い知り、貴重な経験になりました。
児童相談所一時保護所/通信教育部 児童学科 幼稚園教諭養成コース・保育士養成コース・教育学部教育学科 小学校教員養成コース/2021年卒/聖徳大学の4年間は、「このままなんとなく定年まで働くのかな、と思っていた自分の可能性を拡げてくれた」という千野さん。試験の日程が合わず新幹線で地方の会場まで行ったり、通信教育以外にピアノを習ったりと、多忙でしたが未来を変えている手応えのある、充実した毎日だったそうです。現在は児童相談所に勤務しながら、聖徳大学で高校教諭の通信教育を受けています。「卒業までのスケジュール感が分かることは大きなメリット。聖徳大学で、また殻を破りたいと思っています」
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