施設運営にあたって、経験を補うために入学しました
高校を卒業してから金融機関や不動産会社に勤め、福祉の仕事とは無縁でしたが、会社のCSR活動で参加した震災のボランティアがきっかけとなり、ビジネスパートナーと一緒に秋田県で知的・精神障害者向けの短期入所施設を開業しました。日頃関わっている施設の利用者さんは、地域で一人で暮らすのは難しいという方々です。利用者の方々が高齢になり親御さんが亡くなると、成年後見をしてくれる人がいない、ということも問題として感じるので、将来的には成年後見の仕事も考えています。
私自身は短期入所施設を開業するまで福祉業界の経験がなく、「経験を補うにはどうしたらいいだろう」と考え、「それなら福祉分野の国家資格を取得したい、できれば大学も卒業しておきたい」と思って大学を探し始めました。東京通信大学は手が届く学費で、時間や場所の制約がなく、働きながらでも学べることが魅力で入学しました。20代の頃から「いつか大学で学んでみたい」と思いつつ仕事に忙殺されていましたが、44歳にして人生の転機が訪れ、東京通信大学で学んだことで、卒業と同時に社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスを取得することができました。
短期入所施設を運営しています
講義のシステムは学生の集中力が途切れないように工夫されていました。1回約15分の講義動画に大事なポイントが必ずいくつか含まれていて、長い時間で数多くのことを詰め込まれるより頭に残ります。また現場での経験が豊富な先生の講義は、具体例などの話も面白くて記憶に残り、私も施設の現場で同じようなケースに遭遇した際には、自信を持って対応できました。授業の中身が想像以上に濃く、国試対策に直結していて、過去問や模試、実際の国試でも「これ授業で聞いたな、先生が何度も重要だと言っていたな」というポイントがいくつも出てきました。学生同士もグループラインで励まし合っていたので、孤独だと感じたことはありませんでした。
普段の授業からとても濃い学びができていました
短期入所施設を運営/人間福祉学科 精神保健福祉コース/2022年卒/施設を運営する立場らしく、おすすめの科目として「福祉施設・病院経営論」「精神保健福祉に関する制度とサービス」「プレゼンテーション」を挙げてくれた。「福祉施設・病院経営論」は「福祉施設における経営問題や社会課題、社会福祉会計基準、介護制度など、経営者にとって必須の知識を学んだ講義です。現場だけでなく、ひとつ上のスケールで物事を分析する力を養うことができました」とのこと。
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