お菓子は、長い歴史の中で築かれてきた基本の配合や製法をもとに、今も世界中で進化を続けています。古くから愛されている伝統的なお菓子を守りつつ、作り手はより良いものを作るため、昔から試行錯誤して「美味しさ」を追求し探求してきました。このように美味しいお菓子を作るために、学校では製菓に必要な基礎知識を身につけ、実践(実習)を通して深く理解し、より良いものを作るためにどうすべきかを考える力をつけます。
そして、学校は菓子製造を学ぶだけの場所でなく、これから食業界で活躍するために何が必要か、食を通じてどのように社会貢献していくかを考える場所でもあります。この学校で製菓製造の基本や考え方を学び、探究心を持つことで、この業界で働く楽しさや意義を見出してほしいです。
学校では、お菓子を作りながらプロセスや泡立てる・絞るなどの基礎技能を習得し、同時に材料や製法、役割や意味合いなどを学びます。また、お菓子の歴史、環境、栄養や衛生についても学び、総合的に活用して、求めるお菓子を作るために何が必要かを考えます。「失敗した」「美味しかった」で終わるのではなく、「なぜ失敗したのか」「どうすればもっと美味しくなるのか」を考えたり、仲間と一緒に分析するのも楽しい授業です。実習を中心にチームでの作業や仲間との意見交換を通してコミュニケーション能力や人との関わり方も学びます。
卵・粉・砂糖・バターといった材料が、混ぜたり泡立てたり加熱したりと手を加えることで形を変え美味しいお菓子になる、不思議で面白い製菓の世界。この職業がやりがいのあるものだということを知ってほしいです。
辻製菓専門学校 2001年卒。
フランス校シャトー・ド・レクレール 2002年卒。
フランス「パティスリー・ビルーデ」「パティスリー・レベール」で研修、
フランス校勤務2回。