超高齢化社会と言われている日本で、高齢者がいつまでも健康的な生活を送るにはどのようなケアが必要なのか?といった観点から、健康寿命を延伸するための生活支援について研究しています。たとえば、一般的な作業療法のリハビリテーションとして指先や脳のトレーニングのための活動があります。これらをリハビリだけで終わらせるのではなく、制作物を通じて、高齢者と同居家族同士のコミュニケーションが広がり、高齢者の心の健康にも繋がるような効果を生み出したいと考えています。高齢者と関わりを持つすべての世代にも、より良い生活習慣が求められているため、作業療法士の専門分野の1つである「ライフスタイルのサポート」をより広める研究が私の大きなテーマです。
さまざまな障害や疾病を抱える方々に対するアプローチや、高齢者に対する予防の視点から作業療法を教えている久保田教授。前身校である「アール医療福祉専門学校では、10年以上未経験の学生へ作業療法学を教えてきました。これまで積み上げていった知識や経験などのノウハウをわかりやすく提供していきたいと考えています。専門職大学の強みである豊富な臨床実習では、市役所や特別支援学校などでの他職種との連携についても早い段階からお教えします。」と語ってくださいました。
人々の健康や社会生活を支援するのが作業療法士。誰かのために手を差し伸べたり、優しく背中を押してあげられる方にはピッタリの職業です。私と一緒に学び、社会や医療業界に貢献できる作業療法士を目指しましょう!
専門:高齢者の社会参加支援
アール医療福祉専門学校の一期生として作業療法士免許を取得後、急性期病院で脳血管障害や骨折後のリハビリテーションに従事。長年にわたり地域在住高齢者の社会参加支援を行う。その経験を踏まえて、茨城県立医療大学大学院にて博士号を取得する。2022年4月よりアール医療専門職大学の准教授に就任。長年培ってきたノウハウをもとに、社会全体の健康を底上げに寄与すべく教壇に立っている。