北海道がんセンターにある歯科で、歯科医師の指示のもと外来の患者さんへの治療、入院中の患者さんの口腔ケアも行っています。がん患者さんは、抗がん剤治療の影響で粘膜炎や口内炎などのトラブルが多く、歯科衛生士として改善するためのアドバイスや口腔内のクリーニングなどのケアを行います。私達のケアで患者さんのつらい状況が改善し、精神状態が良くなったり食事ができる様になっていく様子を見るのはとても嬉しく、仕事のやりがいを感じます。患者さんと接する時に気を付けているのは、メンタルケアを配慮した対応。常にカルテなどを見て情報を事前に把握し、一人ひとりの患者さんに合った接し方を考えていくことを心がけています。
学生時代は病院と変わらない設備で実践的に学ぶことができ、就職しても困らない技術をしっかり身に付けることが出来ました。専門的な知識の習得はもちろんですが、人との繋がりや円滑なコミュニケーションをとる方法など、在学中に学んだ多くのことが役に立っています。3年間、国家試験という目標に向かって、共に頑張った友人との仲間意識や、サポートをしていただいた先生方との繋がりは、今も大切にしています。当時の同級生が卒業後も同じ業界で活躍しているので刺激になり、「頑張ろう」と思う力に繋がっています。また国家試験対策など、親身になって助けてくれた先生の存在がなければ今の私はいないので、本当に感謝しています。
外来患者さんだけでなく入院患者さんのケアも行う
現在、歯科衛生士として3年目。がんセンター内の一般歯科で2年働いた後、現在の「がんセンター」へ異動をしました。異動当時は、今までとは違う環境になれることに精一杯でしたが経験を積むことで、落ち着いて対応できるようになりました。抗がん剤治療の知識や術前ケア、手術の内容、そして自分の役割について正確に把握できるように、さらに知識を増やすことが重要だと思い、頑張っています。職場の先輩方は幅広い知識を持つ方達で、一緒に働いていて勉強になります。尊敬する先輩方に少しでも近づけるよう、多職種連携する上で大切な、人との繋がり方や患者さんの状態を把握・正確に伝える技術など、さまざまな力を身に付けていきたいです。
先輩とカルテをチェックして、アドバイスをもらう事も
独立行政法人国立病院機構 北海道がんセンター勤務/歯科衛生士学科 卒/2022年3月卒/医療関係の仕事に就きたいと決め、この学校のオープンキャンパスへ参加した際に「歯科衛生士」の仕事に興味を持ったのがきっかけで進学。学生時代の同期とは、現在も休日に会ってお互いの仕事の話など情報交換する仲。プライベートでは冬はスノーボード、夏はサーフィンや登山などのアウトドアが大好き。今年は体力をつけてマラソンにも挑戦したいそう。
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