私が勤務している日本小動物医療センターは、動物病院から依頼を受けて、専門診療や手術を行う二次診療施設です。そのため、ここへは症状が重い動物たちが来院します。そういった動物たちが元気になり、飼い主様が泣きながら喜んでいる姿を見ると、大変やりがいを感じます。飼い主様も辛いけど、一番苦しく、辛い思いをしているのは動物たちです。だから、動物たちのことを一番に考えて動ける動物看護師でありたいと思っています。
幼い頃から動物が大好きでした。家でハムスターや文鳥を飼っていましたが、動物病院にお世話になることもありました。そんな時、動物看護師の働く姿を間近に見て「かっこいい!」と思ったのがきっかけで、この仕事を目指しました。
学校では、トレーニングやグルーミング以外にも理学療法についても学んでいました。職場では、術後や断脚、椎間板ヘルニアを患っているワンちゃんのリハビリを行うのですが、学校で学んだ理学療法が活かされています。また、獣医師が診察する際、ワンちゃんが動かないようする「保定」の技術も学生時代に身につけましたし、入院のお見舞いに来られた飼い主様とのコミュニケーションも、学生時代の実習経験が活かされています。東京ECOで学んだすべてが、いま役立っていると実感しています。
日本小動物医療センター勤務/動物看護福祉&理学療法専攻/2014年3月卒業/東京ECOを卒業後、日本小動物医療センターに就職。現在は外科専任看護師兼、看護部副部長として活躍中。当センターの動物看護師60名のリーダーとして、メンタル的な部分まで支えている。「『動物が好き』を仕事にできるのは素晴らしいこと。その思いを大切に、動物たちとたくさん触れ合ってください。そして動物を『観る目』を養ってください」。(動物看護師の資格についての記載内容は22年4月以前の情報です)