世界中から集めたスパイスやハーブを使った料理が特徴的なスパニッシュイタリアン、二子玉川の「リゴレット スパイスマーケット」に勤務しています。現在はパスタ、ピッツァなどの調理を担当しているのですが、数百種あると言われるスパイスの特徴や使い方を覚えるのは容易ではありません。逆に言えば、常に新しいことに挑戦して知識や技術を向上させていけるのがこの仕事の魅力。昨日まで先輩の助けを借りていたパスタを今日は一人で完成できた時には大きな達成感も味わえます。調理スピードとキレイな盛り付けの工夫を心掛けるとともに、お客様からの「おいしかった」の一言を励みにしてもっと上を目指していくぞと決意を新たにする毎日です。
小学生の頃から「食」に関わる仕事に漠然とした興味を持っていたのですが、イタリアン・レストランでシェフを務める叔父がオープンキッチンで調理する姿を見てから、包丁の使い方、鍋の振り方などのカッコ良さに魅了されてしまいました。しかも、出された料理がどれもおいしくて、例えばピッツァにしてもチーズの溶け具合や焼き色、香りの広がりなど、それまで味わったことがないもので「これがプロの仕事というものか」と感激し自分もこの道に進もうと決意しました。ただ、高校を卒業するまで料理経験がほとんどなかったため、基礎からしっかり鍛えてもらえる学校を探し、「毎日つくる実習」をモットーにするYAMANOTEに入学することにしました。
調理に関する知識も技術もないまま入学しましたが、毎日の調理実習に加えて土日には飲食店の厨房でアルバイトもしていたため、包丁を握らない日はないという濃密な2年間でした。特に学内の施設で一般の方に料理を提供するレストラントレーニングは深く印象に残っているプログラム。旬の食材を盛り込んだメニューをグループで話し合い、調理してテーブルに運ぶという過程を通して、確かな基礎力はもちろん、考える力や実践力を鍛えることができました。また、1年次に和・洋・中すべての料理を学ぶカリキュラムによってジャンルの枠を超えた「食材や調理法の組み合わせ」という視点が得られたことも大きなプラスになっていると思います。
リゴレット スパイスマーケット 勤務/調理総合本科 卒/2022年卒/小学校内の小さな農園で野菜作りを経験してから食への興味が芽生えたというNさん。中学生の頃にはその対象が調理に絞り込まれ、高校卒業後YAMANOTEに入学。在学中はルリアン(オープンキャンパス・スタッフ)として活躍。「先生が行うデモンストレーションをお手伝いする機会が多く、普段の授業で正面から見ている先生の動きを横から見ることで新たな発見ができる貴重な経験でした」と語る。卒業後、国内外でレストランやブライダル事業を展開する「(株)HUGE」に入社。2022年4月から「リゴレット スパイス マーケット」に勤務。