家庭科教員として北海道の高校に勤務する中で、障がいのある生徒との出会いが私の価値観を大きく変えました。その聴覚障がいの生徒は、私の「障がい者」に対する固定観念を覆してくれたのです。指導者であるはずの私が生徒から多くのことを教わった経験は大きな転機となりました。それ以来、一人ひとりの生徒を尊重し、彼らの個性や可能性を最大限に引き出すような教育を目指しています。ありのままの姿で生き生きとしている生徒の姿を見ると、やりがいを感じます。今後は、障がいの有無に関わらず誰もが楽しめるバスケットボール教室を開きたいと考えています。多くの人と出会い、共に成長できるような場を創出することが、私の目標です。
教員を志したきっかけは、中学時代の担任の先生との出会い。当時の私は、小学生の頃に人間関係で深く傷つき、大人不信に陥っていました。そんな私を担任の先生が無条件に認め、励ましてくれたことで、「自分もこんな教員になりたい」という強い思いが芽生えたことがきっかけです。高校の教員になってから、結婚前は女子バスケットボール部の指導も担当していました。現在は部活動の指導はお休みしていますが、現場に戻るためにも保健体育の教員免許状を取得をしたいと思い、日本で唯一、通信制で保健体育の教員免許が取得でき、特別支援教育も学べる星槎大学に入学しました。
大学での学びの中で最も印象に残っているのは「体つくり運動」の授業です。体育好きの私にとって、体育嫌いの子どもたちへの指導法を考えることは新鮮な挑戦でした。この授業を通じて、多様な視点からアプローチする方法を学べたことは、かけがえのない経験でしたね。「スポーツ心理学」では、競技面だけでなく、生徒たちの人間関係や不登校など、心理的なサポートが必要な場面でも役立つ知識を得ることができました。また、在学中は疑問に思ったことをすぐに先生方に質問するようにしていました。先生方は親身になって対応してくださり、熱心なご指導に心から感謝しています。
高等学校教員/共生科学部/2022年卒/元プロバスケットボール選手。引退後は高校教員に転身。家庭科の教員として働きながら星槎大学で中高保健体育とともに、特別支援学校の教員免許状を取得した。
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