ノバレーゼではウェディングケーキを1年目から任されます。しかし一生一度のケーキですから簡単に任されるわけではなく、厳しい社内審査があります。1度目の試験は合格に1票足りず落選。同僚は受かったので悔しい思いをしました。すぐに受けた2度目の試験で合格。先日、ついに念願だったウェディングケーキ・デビューを果たしました。挙式の当日、真心を込めて作ったケーキを運びながら「おめでとうございます!」と言ったのですが新郎新婦の耳には入らずただ「わぁ、すごい!!!」と感動されているご様子。ゲストもケーキに集まってスマホで写真撮影会。祝福の笑顔が集まる真ん中にケーキがあって、横で見ていて私も泣きそうになりました。
小さい頃から甘いものが大好きで、幼稚園の頃の夢はケーキ屋さんになることでした。小学生に入るとお菓子作りを初めて、バレンタインデーで生チョコを作って友だちにプレゼントした時、「本当においしい!」って喜んでもらえたことが、いま思えばパティシエを目指した原点かも知れません。その友だちは友チョコの感想を作文にまで書いてくれたんですよ(笑)。そんな風に誰かに喜んでもらえることが本当に嬉しくて、お菓子作りを始めました。自分が作ったお菓子で喜んでくれる笑顔を見るのが嬉しい。プロのパティシエとして働く今でも、その気持ちだけはずっと変わらないものです。
滋慶学園にはファッション、ウェディング、医療、福祉などいろいろな分野があって毎年、合同で入学式が盛大に行われます。実はその入学式でウェディングドレスのファッションショーに感動して「こんな素敵なウェディングドレスに似合うウェディングケーキを作ってみたい!」と思ったのが、結婚式場のパティシエを目指したきっかけです。在学中にはパティシエとしての基本的な技術を学べたのはもちろん、企業とのコラボまで経験。自分たちで考えた商品が実際に期間限定でお店の店先に並んだのは貴重な経験でした。商品開発をする過程でいろいろなアイデアや考え方が刺激になったので、これからのケーキ作りにも活きてくると思います。
株式会社ノバレーゼNOVARESE,INC千葉地区アマンダンセイル 勤務/パティシエ科/2018年3月 卒/小さい頃から友だちや家族にお菓子を作って喜んでもらうことが大好きだった吉成さん。在学中には和菓子の授業が大好きで、ウェディングケーキを作る上での美的感覚が養われたそう。既製品のケーキを出すホテルも多いなかで、手作りのスイーツを出しているゲストハウスのアマンダンセイルにパティシエとして就職。現在はパティシエとキッチンを半々で担当。念願のウェディングケーキ・デビューを果たした彼女だが「新郎新婦が喜ぶのは当たり前。誰も思いつかないようなケーキを作っていきたい!」と創作意欲もますます高まっている様子である。