現在は1年生を対象に「介護とは何か」という基本から実際の現場で役立つ介護の技術まで、基礎知識を中心に教えています。たとえば、ベッドに寝ている利用者さんを起こしたり、車いすへの移乗を支援したりするときに用いるボディメカニクスを活用した介護技術です。足の幅を適切に開き、腰を曲げずに落とす動作を取ることで、介護者自身の腰を痛めず、かつ利用者さんに負担をかけない介助が可能になります。この授業では、学生たちが少ない力で効果的な介助ができることを実感し、これまでなんとなく理解していた技術が、根拠に基づいた理論と実践を通して「点と点がつながる瞬間」を体験できるよう工夫。理論的裏付けと実践を結びつけることで、学生が納得感を持って介護技術を習得できるようサポートしています。
どのような言葉で伝えたら、学生たちが理解してくれるかを常に考えて授業を行っています。
介護福祉士は利用者さんとのコミュニケーションが大切です。そのため授業では、声のトーンや話し方の工夫など、言葉遣いや伝わりやすい表現方法について具体的なポイントを意識できるよう指導しています。また本校は留学生が多く、異文化交流ができることも魅力の一つ。国際化がさらに進む日本社会において、こうした異文化交流の経験はとても貴重です。介護の現場でも外国籍の方々との関わりが増えていますので、学生のうちから多様な背景を持つ人々と接する経験を積むことは今後現場で活躍するために有利になると思います。
実践経験を活かし、介護福祉士という仕事の楽しさややりがいを伝えています。
介護は人を支えるだけでなく、自分自身の生活にも活きる知識の宝庫です。家族のケアから自己管理まで、これからの人生のあらゆる場面で役立つ技術や知識を、私たちと一緒に学んでみませんか。一緒に頑張りましょう!
休日は映画を観たり、気ままにドライブをしたりしてリフレッシュしています
学校を卒業後、介護福祉士として現場で約20年にわたり実践的な経験。その豊富な経験と知識を次世代に伝えるため、教員への道を選択し、現在は介護のエキスパートとして後進の育成に携わっている。2024年4月から現職。教員としてのキャリアは約10年を数え、学生たちには理論だけでなく、長年の現場経験から得た実践的な技術も惜しみなく伝授している。
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