在学中はプロ仕様の撮影機材を使って技術を磨きました
私は自分が好きなことを仕事にしているため、常に楽しさを実感できています。もちろん大変なこともありますが、そんな中でも自分で考え、頑張ることで、困難を乗り越えた時の達成感は別格ですね。また毎日同じ仕事はなく、スタッフやアーティストなど現場ごとでメンバーが異なるため、日々新しい刺激があります。忘れられないエピソードは、コロナ禍にアーティストのライブ配信を担当した時のこと。視聴者のリアクションが分からず不安でしたが、その後、生のライブで、お客さんから「あの時の映像がかっこよかった」「見たいところを全部見せてくれた」と言ってもらえ、お客さんにちゃんと感動が届いていたと感じ、嬉しかったですね。
私は高知県の土佐清水市出身で、大都市とは違って周りには何もなく、テレビの電波も限られていました。しかし、テレビや音楽が大好きで、幼い頃からその魅力に引き込まれていました。そうして、中学生の時、お小遣いやお年玉などを貯めて、大阪で開催されるライブに夜行バスで行きました。その後、自分が参加したライブの映像を見た時、ライブ会場で私が感じた楽しさや感動が蘇り、「こんな映像を撮れるカメラマンになりたい」との夢を持ちました。その自分の経験から、「現場で感じた興奮や感動を、映像を通じて他の人にも伝えたい」という強い思いが、MVやライブなどをメインとした分野を選ぶきっかけにもなりました。
学生時代に出会ったプロと今は一緒に仕事をする関係に
学生時代は、現場経験を積む機会が多くありました。大人とたくさん話すことでコミュニケーション能力が向上し、人見知りも克服。また自由に作品制作や機材を触ることができ、目標にしていたアーティストと在校中に一緒に仕事をする機会もありました。これにより、プロになるというモチベーションが大いに高まったのは良かったです。他にも、同期はもちろん、先輩後輩との仲も深めることができ、上下関係も密に築けました。卒業してからも、卒業生たちと一緒に現場で仕事をすることができるのが楽しいです。そして、在学中に出会った多くのプロとは、今でも一緒に仕事をすることがあり、この学校で学んで本当に良かったと感じています。
作品づくりを通じて、映像編集技術も習得できました
株式会社Aoz 代表取締役/メディアクリエイト科/2016年卒/放送芸術学院専門学校を卒業後、民放大手のテレビ番組の制作技術業務を担う企業で活躍。その後、「ソニー・ミュージックレーベルズ」で経験を積み、独立。現在は、映像ディレクターとして活躍中。さまざまな有名アーティスト、アイドル、バンドのライブをはじめ、MVやその他映像コンテンツを手がけている。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。