イタリアンをベースに多国籍料理を提供するレストランの厨房で働いています。今はパスタ全般を担当しており、前菜やメイン場にも時々入って料理を作っています。仕事をするうえでもっとも大切にしているのは、お客様のお金だけでなく命も預かっている、ということを常に心に留め、美味しく、かつ安全・安心な料理を提供すること。そのうえで、お客様に喜んでいただけることが、大きなやりがいにつながっています。当店舗はオープンキッチンとなっているので、厨房からお客様の姿がよく見えるんです。私が作ったものをおいしそうに召し上がって下さる様子を見るのは、何度経験しても本当に嬉しいものです。
もともと食べることも料理を作ることも好きで、小さい頃からよく母の手伝いをしていました。いつしか「もっともっとおいしいものを作りたい」と思うようになり、料理の道に進むことを決めました。本校に入学した当初は製菓に興味があったため、スイーツパティシエ科に進みましたが、2年次に調理を学んだことで料理の楽しさに目覚め、自分には料理の道が合っていることを確信。料理人を目指すことに決めました。製菓と料理は一見まったく異なるジャンルとのイメージがありますが、製菓の知識や技術は、料理においても役立つことがたくさんあります。学生時代にしっかり指導していただき、学んだことは、現在の職場でも活かされています。
在学中は、先生方に本当にお世話になりました。なかでもショップ経営学と学内店舗実習を担当してくださった先生には、学びから就職活動までお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。なかなか恩返しができませんが、とにかく感謝の気持ちを伝えたくて、卒業後は毎年特定の日(内定をいただいた日)に先生に会いに行き、近況報告と、手紙、プレゼントをお渡ししています。本校の先生方は、どの学生に対しても全力で正面から向き合ってくれます。専門学校は、文字通り専門分野に進むための知識や技術を身につける場ですが、それ以外にも、未来につながる糧や人との出会いも得ることができました。
6th by ORIENTAL HOTEL 勤務/パティシエ・カフェ科/2013年3月卒/学校求人から先生に勧められた現在の職場。「ひとつの場所で、製菓を含めたさまざまなジャンルの料理に挑戦したいと思っていたので、まさに理想的な環境でした」と語る。毎週日曜には、まかないの調理も担当しているそう。「お客様に喜んでいただけることはもちろん、ともに働くスタッフにもおいしいと言ってもらえるのは本当に嬉しいです」。今後の目標は、シェフも務めながら、店舗のマネジメントも行うキッチンマネージャーになること。「いずれは海外店舗でも自分の腕を試してみたい。可能性が広がる会社なので、どんどんチャレンジしていきたいですね」。