専門は「ひとり親家庭の生活問題」です。子どもの生活は、豊かで、楽しく、ゆとりがあることが大切です。しかし、子どもの生活は親に左右されるため、経済的に不安定な家庭で育つ子どもは、生活もとても厳しいです。ひとり親家庭、特に母子家庭で問題となるのは、専業主婦が離婚した場合。その家庭が生活苦におちいる場合が多く、子どもへの貧困の連鎖という問題も生じます。今や日本の子どもの6人に1人は貧困だと言われています。生まれた環境によって色々な機会を逃さないように、子どもの貧困に対しての法律や支援が整備されるなか、今の社会に子どもたちが幸せになる仕組みがあるのか、考えなければなりません。数年前からひとり親家庭の子どもと母親の生活実態調査を行い、その結果を活かし施策の充実について考えています。
流石先生の授業では、時にボランティアやフィールドワークを交えながら、グループでの討議や発表を積極的に取り入れています。「大学の学びでは知識を修得することも重要ですが、それ以上に自分で考え、その考えを発表し、相手に理解してもらうことが大切。この力をつける授業の展開を考えています」と語る先生。京都華頂大学は少人数制教育のため、一人ひとりが主体的に学ぶ機会がより一層充実しています。学生たちはゼミや実習などで自らの学びの力を試しながら、社会に出た時、自ら問題解決に取り組んでいける力を育んでいきます。
京都華頂大学では、人間が生きるために必要な多くの事柄を学ぶことができます。自分が何をしたいのか、何を学びたいのか迷っている人も、きっとこの幅広いフィールドで新しい自分を発見できる機会に巡り会えますよ。
専門:ひとり親家庭問題(母子福祉)、児童福祉、児童養護問題、保育問題(子育て・児童虐待)
略歴:金城学院大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程後期課程単位修得。博士(社会学)。大学院の時に恩師の「大阪のひとり親家庭の調査」に携わったことがきっかけで、のちに専門の「ひとり親家庭の問題」に取り組む。子どもの育ちとの関係で「児童福祉」「子育て支援」「保育問題」についても研究をしている。