理学療法士として臨床経験を積むうちに、患者様に提供する治療の効果について疑問を持つようになり、最新の知見やエビデンスに基づいた治療を提供するためにもっと専門的に学びたい!と大学院への進学を決意。修士課程では子どもの体力の低下と足部形態に着目し、扁平足や外反母趾、浮き指といった足の形の特徴が、運動機能にどのような影響を与えているのかについて研究しました。子どもたちがスポーツで体力や筋力を養い、技術を積み重ね、故障なく長くプレイを続けるためにも、データ収集を継続し、研究の成果を還元できればと思っています。また、これまで様々なスポーツ大会のメディカルサポートやパラスポーツの指導を経験してきたので、理学療法士としてスポーツと関わる楽しさや可能性の広がりについては、大いに語れる自信があります。
専門知識や技術に加えて、相手の立場に立って考えたり、患者様と誠実に向き合う心の大切さも伝えています
加納先生が主に担当している科目は「健康スポーツ科学」「日常生活活動学」「日常生活活動学演習」。1年生の教養科目でもある「健康スポーツ科学」は、専門科目の入り口になることを意識し、ワークや実技を取り入れながらわかりやすく伝える講義を進めている。バスケットボール部のマネージャーだった経験を活かし、選手としてスポーツに関わるだけではなく、スポーツを楽しむ人を支える役割として幅広く活躍できる理学療法士を育成。無限大の可能性に挑戦するなかで、学生が自分の力で自分らしく輝けるよう全力でサポートしている。
教員と学生との距離が近いので、勉強や進路などの相談からプライベートな話題まで、日常的に話せる関係です
理学療法士は、ケガや病気からの回復を支える医療専門職。科学的知識と温かい心をもって人に寄り添い、その人らしい生活を支える、本当に素晴らしい仕事です。あなたの一生懸命を私たちは全力でサポートします。
専門: 運動器、スポーツ・パラスポーツ
畿央大学を卒業後、急性期型の総合病院や整形外科クリニックで勤務。東京オリンピック・パラリンピックのメディカルスタッフとして携わった後、障がい者スポーツセンターのスポーツ指導員を経て2024年より現職。中学・高校ではバスケットボール部のマネージャー。現在も高校野球の地方大会や市民マラソンの現場などでスポーツとの関わりを重ねている。気分転換は音楽鑑賞と愛犬との時間。
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