スポーツトレーナーは、一般の人からプロアスリートまでさまざまな人へ指導を行いますが、実は一般とプロとで大きく指導内容を変えることはありません。大事なのは、指導対象者の体の状態。例えば、腕をケガしているのと脚をケガしているのとではトレーニングの内容が変わりますよね。だからこそ誰が相手でも、まずはその人の体を理解し、無理なく体を鍛えるにはどうすればいいかを意識することを心掛けるよう指導しています。ほかにも、専用のマシンや道具がない環境でトレーニングするにはどうすればいいかといったアイディアの引き出しを増やすことも大切です。授業を通してそういった発想力を磨き、さまざまな環境で、子どもから大人、年配の方まで幅広い世代を指導できるような人材を育てたいと考えています。
授業では毎回目標設定を行い、自身の運動プログラムを作成。無理なく偏りのないメニューを考え、スポーツトレーナーとしての力を磨きます。また、一見スポーツに関連しないように思える栄養学や解剖学、発育発達論などの授業も岡本先生が担当。先生曰く、無駄な授業は一つもないのだそう。例えば、苦手な運動の原因を探る時、実はその人の発育過程に問題がある場合があります。そういった知識は『発育発達論』で学べるのです。「すべての学びがつながることを授業で伝えています。現場で必ず役立つので積極的に吸収してほしいです」。
「スポーツは好きだけど実践するのは苦手」という人ほど、実は指導者に向いています。なぜなら、スポーツが苦手な人の気持ちがわかるから。“スポーツが好き”という気持ちさえあれば、あとは全力でサポートします!
大学を卒業後、フリーのスポーツトレーナー・パーソナルトレーナーや子どもの運動指導者としてキャリアを積む。教え子には野球、ゴルフ、バスケットのプロ選手も。幅広い年齢層を相手にスポーツ指導を行ってきた経験を活かし、現在は大原学園の講師として、スポーツトレーナーをめざす学生を指導している。