12歳離れた妹のお世話をきっかけに、子どもと接することに楽しさを感じ幼児教育が学べる高校を選択。併設の有明短大に進学した当初は将来の仕事を迷っていましたが、専門的な知識・技術を学び保育実習を経験したことで、保育士への道が明確になりました。この仕事の一番のやりがいは、なんといっても子どもたちの笑顔!そして、園児の成長に自分が関わっていると実感できたときです。私のアドバイスがご家庭での保育のヒントになったり、保護者から「薄葉先生ありがとう」と感謝されたりするととても嬉しいですね。子どもが自然と笑顔になるよう私自身が仕事を楽しみながら、毎日の登園が楽しくなる園環境を作っていきたいです。
大学での学びは、高校生のときに想像していたよりもずっと実践的で、領域も広く深いものでした。講義科目で得た知識ももちろん役に立っていますが、入職してすぐに仕事へ活かせたと感じたのは演習科目の内容です。実習の「事前事後の指導」では、子どもへの接し方や対応だけでなく、保育士には保護者や地域との関わりも欠かせないことを学びました。いまの私の保護者対応の根幹を作ってくれた、忘れられない授業です。また、一番印象に残っている授業は「子どもの文化」です。エプロンシアターを手作りしたり、紙芝居や絵本の読み聞かせのテクニックを習得できたりと、とても実践的な内容で学生同士で発表しあうのも良い経験になりました。
指しゃぶりが治らないとかスプーンを使えるようにしたいなど、保護者の悩みは個々に異なります。1年目は即答できませんでしたが、保護者からすれば初任者でも10年目のベテランでも自分の子どもを預ける「保育のプロ」。ですので先輩の先生方に質問したり参考書を調べたりと、卒業後も学ぶ姿勢は大事です。子どもたちは日々同じリズムで生活しているようで、実は予測不能なことも起こります。大変なこともありますが、だからこそ保育士という仕事が楽しいとも感じます。いまの目標は、担任している園児をきちんと次のクラスへ引き継ぐこと。子どもたちが過ごしやすい環境を作り、一人ひとりに合った保育を行えるようになりたいです。
学校法人三浦学園 品川学藝保育園 勤務/子ども教育学科/2019年卒/日本音楽高等学校出身。本学で取得した免許・資格:保育士資格、幼稚園教諭二種免許状、認定ベビーシッター、レクリエーション・インストラクター。