柔道整復師は、患者さまの骨折や脱臼など運動器の損傷に対して整復や固定を行い、回復を促すという重要な役割を持っています。そのため医学の専門知識や整復の技術など学ぶことが多く、入学して「こんなに大変だとは」と驚く学生もいます。勉強でつまずかないように私たち教員が親身になって指導するのはもちろんですが、重視しているのが学生同士のつながりです。1年生の補習の授業を2、3年生が教えたり、卒業生に講師になってもらったり、良い雰囲気の中で安心して学べるように心がけています。クラブ活動に力を入れているのも、仲間づくりの一環です。もともと本校には学生が教え合い、励まし合って国家試験合格を目指すという伝統がありますが、コロナ禍で人間関係が希薄になりがちな今、その伝統をさらに良いものにしていきたいと考えています。
丸山先生は「柔道整復理論」と「関係法規」の授業を担当しています。「柔道整復理論」では、たとえば脱臼とは何かについて、肩や肘(ひじ)など関節の構造から説明します。「1コマの授業時間が高校より長いですから、学生を飽きさせないようにグループワークなどを取り入れています」。グループワークでは教え合い、発表も行うためコミュニケーション力も高められるそうです。「関係法規」も重要な科目の一つ。国家試験では250問中10数問が出題されます。「学生は法文に慣れていないため、一つ一つの用語の意味から解説しています」。
柔道整復師になって人々の役に立ちたい。そんな思いがあれば、本学の先生やスタッフが一丸となってサポートします。卒業した後も国家試験に合格するまで「くれたけ塾」で親身に指導しますので、安心してください。
接骨院や整形外科で臨床業務を経験後、本校教員となる。趣味はゴルフやランニングなど身体を動かすこと。最近は日本の伝統文化に興味を持ち、着物の着付けや茶道にも力を入れているそう。「人に着物を着せるのが好きなので、チャンスがあれば学生が夏に浴衣を着るのを手伝ったり成人式の着付けを手伝ったりしたいですね」。校内の安全対策委員として、新型コロナウイルス感染症対策にも取り組んでいる。