私が働いている北上済生会病院は、急性期から慢性期までの幅広い患者様に対応した多彩な診療科があり、北上市地域の皆さんに寄り添った医療を提供しています。その中で私は、言語聴覚士として脳卒中の患者様を中心に失語症や嚥下障害、構音障害などに対するリハビリテーションを担当しています。やりがいを感じるのは、理学療法士や作業療法士と患者様の情報を共有してリハビリテーションを行い、良い変化が現れた時。初めは失語症により、簡単なやりとりが精一杯だった患者様が徐々に話せる言葉が増え、意思疎通も図れるようになる中で、笑顔になったり、コミュニケーションを楽しんでいる様子を見ると、私も嬉しく、幸せな気分になります。
学生時代は、「話す」「聞く」「食べる」に関する言語聴覚士に必要なことを幅広く学びました。大学では基礎をしっかり学んだ上で専門知識を学べた事から、確実に理解を深める事が出来、身につけた知識は今の仕事でも活かせていることがたくさんあります。色んな学びの中でも、臨床実習は今も印象に残っていることの一つです。実際に患者様を担当しリハビリテーションを行ったのですが、その中で患者様への接し方も知ることができました。それに臨床実習では、実際に働いている言語聴覚士の先輩方は親身で優しく、明るい雰囲気の職場だと感じ、入職を希望する決め手にもなりました。
弘前医療福祉大学は、教育プログラムやカリキュラムが充実しているため、4年間で言語聴覚分野を基礎から学べ、臨床実習などで現場を知ることや実践力も身につけることができます。そして先生方も専門分野の知識や経験が豊富で、学生からの質問にいつも親身に答えてくれます。私も学生時代は、気になったことがあれば、空き時間に先生に質問に行きました。時には、個別や少人数での特別授業を開いてくれたりと、とことん学生と向き合ってくれる先生方ばかりでした。これから初めてのことを学ぶ、医療分野を学ぶ人にとって、こうした先生方がいらっしゃることは、きっと安心感にあふれていると思います。
社会福祉法人 恩賜財団済生会 北上済生会病院勤務/保健学部 医療技術学科 言語聴覚学専攻/2021年卒/幼い頃から高校までは保育士を目指していたという遠藤さん。大学受験の際、学校を探す中で発達障害にも関わり、より近くで子ども達を支援できる言語聴覚士のことを知り目指すことを決めた。地元の岩手県からも近く充実した教育プログラムやカリキュラムに魅力を感じて、弘前医療福祉大学に入学し、学んだ。