卒業後、学園付属の長生院で修業し、その後独立開業。2017年の移転を機にスタッフを迎え入れました。あん摩マッサージ指圧師の仕事は、「癒し」や「痛いところを治すこと」も大事な役割ですが、当院の考えとしてはそれだけではなく、患者さんの人生そのものに関われる仕事になり得ると思っています。薬を服用しても手術をしても良くならない方がご来院されることも多々あります。そういった方々に、「痛みや症状に振り回されることがない生活」を取り戻していただけた時や、お辛そうな患者さんの「笑顔」を拝見すると本当に嬉しくなりますね。自分の手一つで人の役に立てるこの仕事は、本当にやりがいのある仕事だと感じています。
少年野球をしていた頃に肘を痛めてしまい、それを治してもらえたことがきっかけです。痛くなってすぐは、電気治療を繰り返していましたが、なかなか良くならず困っていた時に紹介された先生が「長生学園」出身の先生でした。困り果てていた自分と両親を救ってくださったことに感動し、今でもその時のことは覚えています。プロ野球選手になることが夢で、その後も野球を続けましたが、そんな実力もなく、怪我も多かったため断念。その頃から、いつしか自分も「この先生のように困っている人を救えるようになれたら」と思い始め、この道に進むことを決意。大学にも行きましたが、卒業に必要な単位を3年で取得し、4年次に長生学園に入学しました。
真面目な生徒でしたね。実技の時間はいつも一番前で受け、施術も必死に練習しました。卒業後も「長生術」を主体とした施術を行っているので、学校時代の学びは、全て今につながっています。長生術には「報恩感謝」の心を大切にしなさいとの教えがあります。受けた恩は返せるように、そして感謝の気持ちを忘れずにいること。思っていてもなかなかできないことですが、常に頭に置いて日々の仕事に向き合っています。卒業後は全てが順風満帆に行くはずもなく、うまく行かないこともたくさん経験しました。しかし、「傲慢な態度ではなく、常に謙虚な姿勢でいる」という学校での教えが、今ではとても身に染みていて、日々の施術に活かされています。
よこはま山手治療院院長/あん摩・マッサージ・指圧師科 昼間部/2004年3月卒/「よこはま山手治療院」院長/昼間部/2004年3月卒/石川県出身。長生学園卒業後は、付属の「長生院」で修業後、独立開業し「よこはま山手治療院」を開院。2017年2月に現在の場所に移転。移転を機に一人の院からスタッフを迎えることに。スタッフは全員長生学園の卒業生で、後輩の指導にも力を入れている。医師や同業者からの信頼も厚く、かつての恩師のことも施術している。「当院がご来院の方と接する上で大切にしていることは、''笑顔でお帰りいただくこと''。施術はもちろん、安心してご来院いただける環境作りや、それ以外でも信頼関係が築けるよう心掛けています。」