近畿医療専門学校を卒業後、系列の小林整骨院で勤務。院長などを経験した後、単身で渡米しました。現在、アメリカで東洋医学を専門に学ぶ大学に在学しています。アメリカでは日本の鍼灸師資格がそのまま使えないため、大学で改めて学び直し、試験に合格する必要があります。私の住むニューヨークでは、自然治癒力を高め、人間に備わる本来の回復力を活かす鍼灸療法の需要が非常に高く、施術を望む方が非常に多くいます。アメリカでの鍼灸資格取得のため日々勉強に励んでいます。
近畿医療専門学校では鍼灸学科と柔道整復学科で学びました。最初は鍼灸学科ではなく、柔道整復学科に入学しました。まず体の基礎について学び、3年生になってから鍼灸学科にも入学しました。正直にいうと勉強は得意ではなかったのですが、先生方に親身になって教えていただき、柔道整復師、はり師、きゅう師の資格を取得することができました。系列の整骨院でも学校に通いながら働き、院長もまかせていただけました。実際の現場で働くことで、実践的に学べたのが大きかったと感じています。
高校生の頃、強豪野球部に所属しており、私を含め怪我に悩まされる部員を多く見てきました。そういったアスリートを救いたいという思いがあり、まずは柔道整復師をめざし、別のアプローチもできるように鍼灸も学びました。現在、鍼灸は世界的に見ても非常に注目されており、アメリカをはじめ様々な国で新しい医療として脚光を浴びています。日本と異なり、鍼灸を学問・研究対象としているアメリカでは、日本の医学部のような形で鍼灸が学部として成立しており、鍼灸師も医師と同じような高い地位を確立しています。ぜひ、皆さんも広い視野をもち、世界で活躍できる鍼灸を学んでみてほしいと思います。
Pacific College of Oriental Medicine 大学生/鍼灸学科・柔道整復学科/2019年卒