プロフィール画像は宇宙人。SNSのアイコンにも使用
2年生の時に新人大賞をいただき、在学中にデビューできました。まさか大賞を頂けるとは思っていなくて、なにかの賞に入賞して、できれば賞金をもらいたいなぁと思っていたので、連絡を頂いたときには驚いて現実味がありませんでした。プロの漫画家と一緒に自分の作品が掲載された雑誌を手にしたときの感動は今でも忘れられません。父は3冊も買って、受賞をすごく喜んでくれました。友達から「読んだよ」とメッセージが届くのも、SNSに感想が投稿されるのも嬉しいですが、初めてファンレターをいただいたときには大感激!SNSでDMが送れる時代に、あえて手紙を書いて届けてくれるなんて。嬉しくて作業デスクの一番見えるところに飾っています。
父が漫画好きで家にたくさん本があり、気づいたら読むようになっていました。小学生の頃から自分でストーリーを考えて自由帳に漫画を描くようになり、少女漫画雑誌に応募したりしていました。父に見せると本気のアドバイスをされることもありました。振り返ると小学4年くらいから「絶対に漫画家になりたい」と決めていた気がします。でも中学・高校では漫画を読んでいる友達が少なくて、漫画を描いてるとは周りに言えず、一人で黙々と描いていました。高校の先生には大学進学を勧められましたが、漫画家としての知識や技術を学びたかったので迷わず専門学校に。漫画について深い話ができる友達ができたのもすごく嬉しかったです。
ペンタブによるデジタル作画を基礎から教わりました
ずっとアナログで描いていたので、パソコンや液晶タブレットでのデジタル作画を基礎から教えてもらいました。スケジュールの立て方やプロットの作り方など実践的なノウハウも身につけることができました。先生方には「完璧さよりも期限内に提出するほうが大事」と何度も言われていたので、卒業後も締め切りは絶対に守るようにしています。先生方の丁寧な指導に加えて、とても有意義だったのが、東京の漫画編集者の方に作品を添削してもらえる「BIG EGGS」というイベントです。少女漫画誌から少年漫画誌まで約15社に作品を見ていただき、アドバイスやお褒めの言葉をいただいたことで、自分の持ち味をはっきりと掴むことができました。
かわいい絵柄とダークなストーリーのギャップが持ち味
漫画家/マンガデザイン学科 マンガ専攻/2024年卒/小学生の頃から漫画を描き始め、少女漫画誌への投稿を始める。専門学校入学後、少女漫画から少年漫画にシフトチェンジし、2年生のときに秋田書店「NEXT CHAMPION」で新人大賞を受賞。在学中に「クラスメイトはモンスター」でデビュー。ペンネームの「田中こめ」は大賞受賞後、担任の先生と相談して、好きな食べもの(おこめ)から名づけたそう。卒業後は読み切りや短期連載を経て、現在、担当編集者と長編の打ち合わせ中。目標はコミックスの出版、夢は作品が映像化されること。
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