ホテル内のレストランで、コース料理の前菜を担当しています。入職1年目から同じレストランで働いていますが、1年目は温かい料理を担当する「ホット部門」、2年目からは現在の「コールド部門」に移り、丸1年がたちました。最初の1年間はわからないことだらけで、仕事をこなすだけで必死の毎日。3年目を迎えた今、ようやく気持ちにも余裕ができて、仕事のやりがいを実感できるようになりました。厨房とサービスが完全に分かれているため、お客様と直接関わる機会はありませんが、ゲストコメントには必ず目を通しています。褒めていただいているコメントを見るたびに嬉しく、「もっと頑張ろう!」という意欲がわいてきます。
父が料理人でした。遅くに帰ってくる父を夜更かしして待っていたのは、夜中に作ってくれるパスタがとても美味しかったから。手際よく作ってくれる姿にも憧れ、料理人になりたいと思うようになりました。専門学校を選ぶ際、最初は別の学校に絞り込んでいたのですが、友人に誘われて東京ベルエポック製菓調理専門学校のオープンキャンパスに行くことに。参加してみるとこの学校が一番楽しくて、入学して学んでいる自分の姿がイメージできたんです。調理師を目指せる専門学校は他にもたくさんありますが、名前を知っているだけで選ぶのではなく、雰囲気やカリキュラムをしっかり確認することで、自分に合った学校を見つけられるはずですよ。
学生時代は、料理人になるための基礎的な技術を学んだことはもちろんですが、何より身についたのは「料理に妥協しない気持ちを持つことの大切さ」です。実習テストで時間がないにも関わらず、手順をやり直したことがありました。終わった後、先生に「どうしてやり直したのか」と聞かれたんです。「何となくうまくできていないような、ひっかかる気持ちがあったのでやり直しました」と正直に答えたところ、「その気持ちをずっと大切にしなさい」と言ってくれて。それが印象に残り、今でも度々その言葉を思い出すようにしています。妥協しないことは料理人の原点。その気持ちを学生時代から持てたことが、今の自分につながっています。
(株)ミリアルリゾートホテルズ 東京ディズニーランドホテル 勤務/調理師科/2020年卒/料理人になることは決めていたものの、どのようなタイプの店を選ぶべきががわからず、就職活動は悩んだと語る山口さん。「ホテル、チェーン、個人店、有名店など、料理人の職場は選択肢が広く、とは言え、自分は絶対にこの店!というこだわりもなかったので、本当に悩みました。最終的にホテルを選んだのは、一つのレストランの中でいろいろな経験ができるから。入社したホテルグループは数が多いので、ゆくゆくは系列のホテルに異動して経験を積むのもいいかなと思っています。けれど、まずは一人前のシェフになることが、当面の目標です!」。