私は現在、歯科医師としての経験を活かして指導を行い、次世代を担う歯科衛生士を育成しています。口は、人にとってとても大切な器官です。例えば、誰かとコミュニケーションを取るにも、食事をするにも、口を使いますよね。そのため口の健康を守ることは、人が健康で生き生きとした生活を送るためにとても重要なことなのです。近年、しっかりと食べ物を噛める口内環境を整えたり、口内を清潔に保つための予防歯科指導を行う歯科衛生士の仕事は、国家政策からもその重要性が認められるようになりました。今や歯科衛生士の需要は、医療や介護、児童福祉などの現場にも広がっています。だからこそ歯科衛生士は、子どもから年配の方まで、多くの方の幸せに貢献したいと思う人にぴったりの職業だと思います。
八木先生が担当するキャリア教育関連科目は、歯科衛生士の職域がさらに広がる今後を見据え、3年制から4年制の学びへ進化。歯科衛生士としての専門スキルを基礎から発展まで修得する従来の学びに加え、医療、福祉分野など多彩な職場で活躍するための力を身につけることが可能に。さらにプラス1年で自らの将来を深く考えられるよう、キャリア教育にもさらに力を入れたカリキュラムになりました。他学科との合同授業、病院での臨床実習や企業でのインターンシップなど、たくさんの経験を通して自分の適性を見つけられるようサポートします。
歯科衛生士に加え、保育や福祉分野など、プラスαの資格を取得すれば、歯科衛生士としてのみ働くのではなく、自らのライフステージに合わせて働ける力がつきます。人生を通してキャリアを考えられるよう支援します。
歯科医師(専門は歯科矯正)、キャリアコンサルタント(国家資格)
所属:保健科学部 口腔保健学科
大阪大学歯学部卒業後、大阪大学大学院歯学研究科を修了ののち、NTT西日本大阪病院の口腔外科へ勤務。その後、大阪大学大学院歯学研究科顎顔面口腔矯正学教室、朝日大学歯科矯正学分野、鹿児島大学学術研究院歯学域歯学系(医歯学総合研究科 歯科矯正学分野)を経て、2019年4月より神戸常盤大学短期大学部口腔保健学科に就任。