私は現在、急性期病棟で呼吸器や血液内科疾患の患者様を担当しています。治療が最優先となるため、妨げにならないように患者様の気持ちやペースを大切にしつつ、リハビリを継続してもらえるようラポール形成(信頼できる関係性)に取り組んでいます。安心して自宅に帰れるように、リハビリの目標を決めていくのですが。特に高齢者は、リハビリを嫌がる方が多くて。そんな時は「トイレに行くために、ここまで歩けるようになろうね」と、近い目標を立て、一緒に頑張ろうって励まします。そうすることで少しずつ信頼関係ができ、不安を打ち明けてくださったりして。「桃ちゃん、あなたで安心するわ」と言われると、とても嬉しい気持ちになります。
幼い頃から介護福祉士になりたいと思っていたので、高校は介護福祉士の資格が取得できる学校へ進学しました。そこで、介護実習の時に利用者様のリハビリをサポートする理学療法士という仕事があるということを知りました。理学療法士の方が利用者様とコミュニケーションを取りながら動作練習を行っているのを見て、私もこんなふうに近くで、できることが少しずつ増えていく利用者様を見守りたいと思いました。そして、介護福祉士と理学療法士の2つの資格を取得すれば、広い視野でたくさんの人たちを支えられるかもしれないと思い、理学療法士を目指すことを決意しました。これからは、疾患や症例をもっと勉強してレベルアップしていきたいです。
先生方のユーモアや優しさなど、人として大切なことを自然と学べたと思います。ときには厳しい時もありましたが、私たちのためにたくさん時間を使い、教えていただきました。臨床実習前のセミナーでは、実習に持っていくと役立つという本であったり、必要な知識はメモ帳に貼って持ち歩くと便利だということだったり、私たちが現場で困らないようにポイントをいくつも教えてくださいました。そのおかげで、私は臨床現場での戸惑いを減らすことができました。その時にまとめたメモ帳を新人の頃は持ち歩いていて、今でも大切にしています。勉強以外にも、たくさん友だちを作り、たくさん遊んで思い出も残る充実した3年間を過ごせました!
一宮西病院勤務/理学療法科 卒/2020年卒/将来は、理学療法士の資格も持つスーパー介護福祉士になれたら、と語ってくれた山口さん。「就職してから大切なのは、周りとの連携や対話力。学生時代は勉強も大切ですが、いろいろな方と関わり仲間を作る力を育んでほしいですね。そして、人のために働く仕事なので、日頃から仲間を大切にし、思いやりのある言動で頑張ってください。私もまだ未熟なので、もっと成長します!」と話してくれました。