「保育・教育の現場に作業療法を」というスローガンのもと、実践・研究に取り組んでいます。私が作業療法士として働き始めた約20年前は、医療と保育・教育の間に大きな壁がありました。発達障害と診断されたお子さんに対して病院内で作業療法支援を行いますが、保育・教育現場での困りごとには直接的な支援ができずにいたのです。そこで、病院内だけでの関わりに限界を感じ、園や学校へ出向いて支援を行いたいと思うようになりました。アメリカでは当たり前のように保育・教育の現場に作業療法士が常駐しています。日本にも同じ環境をつくりたい、その想いで開拓を進め、今では多くの園や学校から「作業療法士に来てほしい」と言っていただけるまでになりました。大学では、同じような想いをもつ仲間を増やしたい!と願いながら教育を行っています。
保育・教育の現場で活躍できる作業療法のスキルと寄り添う心をもった人を育てていきたいです
子どもの作業療法は「遊び」を分析し、治療に使います。そのため、高畑先生が行う授業でも遊びを考案・分析・発展させていくプロセスを多く学びます。例えば、ペットボトルや新聞紙を使ってどれだけ遊びを考えられるか?その遊びにはどのような要素が必要かを考えます。さらに遊びの難易度など段階づけも考えられると、実際に遊びを治療で使えるようになっていきます。「作業療法はサイエンス&アートと説明されることがある」と高畑先生。科学的な正しさと、子どもが楽しいと思える工夫の両方を大切に、学生も楽しみながら学んでいます。
病院だけでなく、保育・教育現場での経験も豊富な高畑先生。学生の質問にも親身になって答えます
作業療法は、老若男女・障害のあるなしに関わらず、その人のHAPPYを創造するやりがいのある仕事です。特に、保育・教育と作業療法の連携は、これからの時代に必要不可欠な分野です。ぜひ、一緒に学びましょう!
保護者や子どもにも発達障害を理解してもらえるよう、高畑先生は教育番組の監修にも携わっています
専門:発達障害、特別支援教育、保育現場での作業療法実践
京都大学医学部保健学科を卒業し、作業療法士免許を取得。約20年間、発達障害児を対象とした小児リハビリテーションに従事。医療現場での作業療法支援に限界を感じ、保育・教育との連携に取り組む。著書に『子ども理解から始める感覚統合遊び』『みんなでつなぐ読み書き支援プログラム』などがあり、保育・教育の現場で作業療法の視点をどう活かすかをテーマとしている。
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