精神看護学は、精神に障害のある人への看護を考えることや、あらゆる人々の精神的健康の保持・増進について追究する分野。精神の障害は目に見えにくいので、周囲の理解が得られず、生活のしづらさを抱えている人もいます。そうした人々の、その人らしい生活を実現できる看護の在り方を考えていきます。研究では、心的外傷後成長という概念を専門としています。心的外傷後成長とは「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがきや奮闘の結果に生じる肯定的な心理的変容」のこと。臨床で働いていた時、つらい病状や治療に直面された患者さんから「あの時の経験があったから今がある」と前向きな発言を聞くことがよくありました。この概念を知り、当時感じていた患者さんの強さの理由が理解できたように感じたことがきっかけで、研究に取り組んでいます。
学生には、身体的な側面だけでなく心理・社会的な側面からも患者さんを理解できるようになってほしいです
藤本先生が担当するのは「精神看護学援助論」「精神看護学活動論」「精神看護学実習」など。例えば「精神看護学活動論」では、精神疾患の患者さんが自身の安全を守れない時や、興奮している患者さんがおられる時にチームで安全に対応するための看護技術などを演習で学びます。これらの演習は、実習病院の看護師と一緒に行うので、リアルな精神看護を直接学ぶ機会になります。また、実習前から病院の看護師と関わることで、学生の緊張を緩和し、「こんな看護師さんになりたい」というモデルを見つける機会にもつながっています。
実習の際には先生も学生とともに実習病院で1日を過ごし、勉強面・メンタル面のサポートをしています
在学中はもちろん、看護職は社会に出てからも学び続ける姿勢が求められます。その分、成長にもつながる仕事です。人の役に立ちたい、成長したい!そんな想いがある皆さんと熱く看護について語り合いたいです。
がん患者との関わりが長かったことから、がん患者の精神的健康にも関心があるという藤本先生
専門:精神看護学
広島大学大学院医歯薬保健学研究科博士後期課程修了。看護師として11年間病院勤務した後、大学院修士課程への進学と同時に大学教員として教育・研究に従事。2020年に藍野大学入職。入職当時はコロナが流行し始めた時で、臨地実習が行えない・授業はオンライン授業など初めての経験に直面。現在は、精神看護学援助論・精神看護学活動論・精神看護学実習・卒業研究などを担当。
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