私の研究テーマはウィメンズヘルスであり、「女性の一生涯に関する健康問題」を取り扱っています。若年者の場合、一部の女性において月経に関連した症状が日常生活に影響を及ぼしていることは事実ですが、健康問題として十分に認識されているとは言い難い状況です。だからこそ、これらの問題に対する実態を明らかにするための調査を行い、理学療法士として介入できる方法を探っています。私がゼミを担当している学生たちの研究テーマは、温熱療法、ストレッチ、痛み、ストレス緩和など様々ですが、ウィメンズヘルスに関するテーマも散見されます。女性特有の健康問題は、これまでなかなか表面化されづらい部分もありましたが、ゼミを通じて学生とディスカッションを重ねる中で、私自身も新たな気づきを得るなど良い影響を受けています。
授業では、1年生の「公衆衛生概論」を担当。現代社会における健康問題について、現状把握と問題解決への道筋を教えながら、衛生面の管理や生活指導など、理学療法士の関わり方も含めて授業を展開しています。また臨床実習では、実習開始前に学生との個別面談を必ず実施。「学生は慣れない環境で臨床実習を行うことに対して不安になることがあるため、個々の特徴を考慮して適切な支援を行っています」と菊池先生。面談で学生が抱えている問題点と実習目標を共有することで、学生一人ひとりの現状を把握するよう心がけていると言います。
「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば、理学療法士としての素質が十分にあると思います。藍野大学は専門分野に特化した教員が多く在籍しているため、あなたが「将来なりたい理学療法士」を目指せます。
専門:理学療法
藍野大学の医療保健学部理学療法学科を経て、大阪教育大学大学院の教育学研究科を修了。2021年より、藍野大学の医療保健学部理学療法学科へ入職。現在は2年生の学習支援などを担当。