ミュージカルというと歌やダンスをまず思い浮かべる人も多いと思いますが、根底にあるものは芝居であり、その表現方法として歌やダンス等が用いられています。そのため、役者が自ら歌やダンスからインスピレーションを得て、どのように歌いたいのか、どのように演じたいのかを自発的に考えてその場で表現していかなければ、お客様の心を打つミュージカルにはなりません。授業ではシアターゲームをはじめ、歌詞から情景を想像する訓練など、表現力を高めるメニューが盛りだくさん。表面的なテクニックだけではなく、内面を磨くことを重視しています。また、30年近く舞台に携わってきた経験を活かして、心構えや取り組みをアドバイスすることもしばしば。プロにふさわしい意識と技術を身に付けて、高いレベルで活躍してほしいと思っています。
ミュージカルヴォーカル選抜上級の授業では、まずは「シアターゲーム」で脳を活性化。間違えてしまった場合でも、あえて喜ぶというルールにすることで、ミスをしても大丈夫だというマインドを育てているという。もちろん歌唱技術に関する指導も充実。まずは呼吸のウォーミングアップで腹式発声の基礎となるトレーニングを行い、意識的に呼吸を操れるようになってから、発声練習のプロセスに入っている。役者に不可欠な豊かな感性を育み、歌唱技術も楽しく身に付けられる授業は学生からも好評だ。
専門学校はプロを目指す人が集まる場所。普段からいかに意識高く取り組めるかで、2年後に到達できる場所が大きく変わってきます。経験は関係ありません。プロになるという目標に向けて全力で学んでいきましょう!
専門は歌唱指導。宝塚歌劇団出身。退団後はミュージカルを中心に活動し、『エリザベート』、『モーツァルト!』、『ジキル&ハイド』等の作品に出演した。その一方、自身の歌唱スキルを活かしたヴォーカル指導に興味を持つようになり、2013年歌唱指導デビュー。豊富な舞台経験に基づいた歌唱指導には定評があり、担当作品は『アナスタシア』、『マリー・アントワネット』、『ピアフ』、『四月は君の嘘』等多岐にわたる。