X線撮影技術学を専門に、マンモグラフィに関わる研究を行っています。近年、乳がん検査の重要性はかなり浸透してきましたよね。そうした中で、より被ばく線量が少なくて良質な画像が撮影できる技術を研究しています。医療機器・装置の進化に伴い、質の高い検査ができるようになっていますが、実は同じくらい大切なのが患者さんの協力なのです。診療放射線技師を信頼していただき、緊張感をなくし、リラックスすることでより良い検査が可能となります。そのため、医療と工学の知識に加え、相手を思う心、それをうまく伝えるコミュニケーション力やスキルも磨き続けなければならないと考えています。
大学卒業後、総合病院などに勤務。「臨床現場での経験を基に生きた授業をするように心掛けています」というように、技師としての体験談なども積極的に発信。患者さんは一人ひとり体型が異なり、検診で訪れる人もいれば救急搬送されてくる人もいる。そうした中で重ねた実体験は、数年後医療現場に立つ学生に大いに役立つはず。「確認作業を怠らず、固定概念に縛られないことも大切です」。技師としての柔軟な発想と行動力を授業を通して身につけるサポートを心掛けているという。*誤った医療行為などが患者に実施される前に発見されたもの
人と関わり、コミュニケーションを図っていくことが好きな人に向いているのが診療放射線技師の仕事。新しい装置の開発が進み、業務範囲も広がる中で、勉強し続ける熱意がより大切な時代になっています。
専門分野:X線撮影技術学。1984年6月、埼玉県生まれ。2006年3月、九州大学卒業。保健学学士。総合病院、健診センターなどで診療放射線技師として勤務後、2019年より日本医療科学大学勤務。所有資格/診療放射線技師。業績/「検診マンモグラフィ非検出乳がん検討」「MMGにおいて検出できなかった圧排性発育する乳癌の検討」「16ch・32ch・QDHead coilのSRN、均一性の比較」ほか多数。