X線、CT、MRIなどの検査において、病気や怪我の診断に有用な画像を提供する診療放射線技師として、画像の物理特性、画像処理に関する研究を行っています。重要なのは、患者さんにとってより多くのメリットを生むための研究を進めることです。少ない被ばく線量で診断価値の高い画像を撮影し、さらに医療機器のデジタル化が進む中、画像処理の研究を重ねることで、ドクターがより見やすく、病気の診断がより正確にできる技術をサポートしています。私は16年間の大学病院勤務を経験したことで、医療現場における診療放射線技師の重要性を認識しています。知識・技術の成長のみならず、常に高いモチベーションを持ち研究を続けています。
2021年に助教として就任。「担任制を設けている本学で、1年生の担任となり共に歩んできました。不安でいっぱいの学生たちが、学びを積み重ねていくうち徐々に医療従事者らしい顔つきになっていく様子を間近で見てとても嬉しく、先生としてのやりがいを感じています」。就任より学生に親しみを持ってもらい、何でも気軽に相談できる雰囲気作りを大切にしてきた。「画像工学が苦手な学生の気持ちが分かる先生として、頑張る気持ちを持ち続ける支援にも尽力しています」。
医療に興味がある人、物事の原理・原則を突き詰めて考えていくことが好きな人などに向いている分野だと思います。文系をバックボーンとする学生でも、本人のやる気と努力次第で国家資格取得、就職は実現可能です。
専門分野:画像工学、医用画像情報学。1982年7月、石川県生まれ。2020年3月、国際医療福祉大学大学院修士。2021年より日本医療科学大学勤務。所有資格/診療放射線技師、第1種放射線技取扱主任者。学術論文/「日本放射線技術学会標準ディジタル画像データベースのDICOMフォーマット変換とプレゼンテーション値変換」著書・総説/「空間フィルタの基礎」「Digital Radiographyの将来展望」ほか多数。