整形外科疾患やスポーツ疾患の患者さんのリハビリテーションに携わっています。身体的な問題を抱えた患者さんは精神的にも苦悩を抱えており、身体のことを熟知した理学療法士だからこそ、理解し寄り添うことができると考えています。リハビリが難渋した患者さんの症状が治った際、「先生に担当してもらえて良かった」と言っていただいたり、学生の患者さんから「将来先生みたいな理学療法士になりたい」と言ってもらえた時には、この仕事をしていてよかった!と思います。2023年からは母校で講師を務めています。学校や仕事現場で学んだことを活かし、実務と経験に裏打ちされたリアリティのある授業を通じて、後進を育成していきたいです。
学生時代に怪我をして、痛みや体の自由が利かない苦しさを経験したことで、「同じ悩みの人に寄り添い、回復するためのサポートがしたい」と理学療法士を目指すように。医療従事者である親に相談したり、学校の先生に資料を見せて頂いたりして、「理学療法士」という仕事への理解を深めていきました。専門性のある仕事でありながら多岐にわたる分野の知識も必要な仕事であること、仕事のやりがいや大変さを知ったことで、より「理学療法士になりたい」という意思が強くなったと思います。看護リハビリ新潟保健医療専門学校は実技に力を入れていて、グループワークなど高校までとは違ったスタイル学べる点にも魅力を感じて、進学を決めました。
「医学」の世界は、それまで学んでいたこととは全く違った世界。学ぶこと全てが新鮮で楽しかったのですが、特に整形外科学や解剖学が好きで「友達と勉強していて気付いたら朝になっていた」なんてこともしばしば。実習先で解剖学について問われることが多かったので、学校の教材だけでなく、個人的に解剖学書を購入するなどして見識を深めました。先生方は、勉強法や今後の方向性等で悩んでいる時、時間を割いて真摯に向き合い、最良のアドバイスをしてくださいました。また、他学年や教員との繋がりが強くコミュニケーションを多くとれたおかげで、就職してからも患者さんとのコミュニケーション面で悩むことはほとんどありませんでした。
医療法人社団徳清会 三枝整形外科医院/ながたクリニック勤務/理学療法学科/2016年卒/スポーツ疾患から整形疾患に対しての治療はもちろん「再発予防」にも力を入れてきたという小林さん。「患者さんのために」を一番に、充実した環境の中で日々の仕事に取り組んでいる。今後は「臨床結果を元に学会発表をしていきたい。謙虚さや知識・技術の向上心を忘れず、臨床の質を向上させていきたいです」と語る。後輩たちには「理学療法士は対人の仕事であり身体を治すだけでなく、いかに患者さんの気持ちを理解し寄り添えるかも大事です」とアドバイスを送ってくれた。2023年からは母校・看護リハビリ新潟保健医療専門学校理学療法士科に教員として勤務。