動物にとっての美容は、見た目を可愛くすることだけが目的ではありません。トリミングやペットエステは動物の健康維持につながっていると意識することが大切です。トリマーは、ワンちゃんの皮膚や被毛などを細かくチェックし、健康のサインを見逃さないようにしなければいけません。身体の中のトラブルは病院で診てもらえますが、外側からチェックできる部分は、トリマーも見極めていくことが求められます。エステも同様、施術はアロマオイルを使ってのマッサージや泥パックなどさまざまですが、シャンプーでは取り切れない被毛の汚れを取ったり、筋肉をほぐしたり、皮膚に栄養分を与えたりと、健康維持のためのサポートでもあるのです。動物看護学や病気の知識も身につけ、ワンちゃんのコンディションを見極められるトリマーを目指して欲しいです。
座学と平行しながら犬体モデル(人形)を使った実習により、グルーミング等の技術を基礎から段階的に習得します。犬種によって異なる特徴や病気についても学びながら、最終的には一頭のワンちゃんを一人で仕上げられるよう育成。さらにエステの知識と技術も学びます。「グルーミングの基礎がしっかりしていないとエステは効果が出ません。きちんと洗う、きちんとすすぐ、という基本的な作業が大切です」と長崎先生。トリミングの資格取得に向けて、さまざまな犬種に対応できる技術を習得し、現場での即戦力を目指します。
ずっと同じトリマーさんに担当してもらうことが、ワンちゃん、飼い主さん、双方の安心につながります。トリミングの技術はもちろん、さまざまな知識を身に付けて、信頼されるトリマーを目指してください!
専門:トリミング
犬の美容学科/トリマー・ペットエステティック国際協会認定講師/最初は美容の世界に興味を持ち、動物も好きだったことからトリマーを目指す。トリマーについて学んでいく中で「トリミングは動物が健康であることが大前提」という考えにたどり着き、まずは動物の身体のことを知るために動物病院への就職を決意。その後、ペットショップでの勤務を通じてトレーニングなどの知識を得て、本校の常勤講師に着任。