幼稚園教諭として、3歳児20名のクラスを担当しています。最初の2カ月ほどは、補助の先生がいましたが、今はひとりで担当しています。3歳児にとって、園での生活は「初めて」のことがたくさん。最初はできないことばかりですが、ある日突然できるようになることがあります。たとえば、スイミングや体操前後のお着換えで、最初はボタンが留められなかったのにできるようになったり、入園当時泣いてばかりいた子が、幼稚園に行きたくて仕方ない!と元気に通ってくるようになったり…。毎日のように子どもの成長を実感できることは、この仕事ならではのやりがいですね。私も子どもたちから日々パワーをもらっています。
私自身、0歳から保育園に通っていて、幼少期は親よりも保育園の先生と過ごす時間の方が長かったほどです。しかし保育園時代はとても楽しくて、ステキな思い出がたくさんあります。そんな経験から、子どもたちが私と一緒に楽しい時間を過ごしてくれるといいなあ、と思い、保育士を目指すようになりました。東京こども専門学校に入学した当初は保育園での勤務を目指していましたが、実習に参加するうちに幼稚園の教育に興味を持つようになりました。とはいえ、就職活動を始めても、最後の最後まで幼稚園か保育園かで迷っていました。そんなとき、「あなたが成長できる場はここだよ」と、担任の先生がすすめてくださったのが現在の職場です。
日々の授業はもちろん、本校で経験したことすべてが、今、仕事に役立っています。私はオープンキャンパスのスタッフとして活動していたのですが、その関係で在学中から高校生や保護者の方と話す機会がたくさんありました。高校生の話や悩みを聞くことは、そのまま子どもに寄り添うことにつながっていますし、保護者の方と話すことは、今、保護者会で保護者の方々と接する際に役立っています。また、在学中の運動会やお遊戯会も、当時はただ楽しんでいただけなのですが、きっと無意識のうちに、「みんなが楽しめる工夫」を考えていたのでしょう。そうした経験や思考力は、現在イベントを企画・開催するときにも活かせています。
五反野幼稚園 勤務/こども総合学科/2017年3月卒/オープンキャンパスの雰囲気から「この学校なら楽しい3年間を送ることができる」と確信し、東京こども専門学校に入学した森尻さん。「楽しかったことはもちろん、先生方に自分の力を引き出してもらえた学生時代でした。一人ひとりの生徒のことをよく理解し、適切なサポートをしてくださった先生方のおかげで、積極性も身に付きました」。今後の目標は、ずっと保育業界で働き続けること。「在学中に、保育士免許も取得できたので、ゆくゆくは保育士としても仕事をしてみたいと思っています。子どもと関わることで、私も一緒に成長したいですね」。