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私立大学/神奈川

ヨコハマヤッカダイガク

こんな先生・教授から学べます

統計学とPCを駆使して薬の効果や毒性の予測する先生

疫学/生物統計学
薬学部 健康薬学科
速水 耕介先生
先生の取組み内容

不足しがちな成分を手軽に補給でき、私たちの暮らしに欠かせないものとなりつつある機能性食品。私の研究室では、それらに含まれる食品成分が有効か?安全か?を解析するのにより適した手法を開発しています。ベースになるのは統計学の概念で、いろいろな国で発表された論文から臨床研究のデータを抽出し、人種が異なっても同じような効果が見込めるかをチェックしていきます。
また、もう一つ取り組んでいる研究テーマが、化学物質の構造式情報だけでPC上で毒性を予測する研究です。本来ならば細胞実験や動物実験で確かめるのですが、PCで精度の高い毒性予測ができれば、無駄な実験を減らすことができると考えています。私たちの身近な薬の飲みあわせも、バーチャルな臨床実験を行うことで、副作用などの予測を立てることができるんですよ。

統計に基づくデータを集めることで、病気の原因が分からなくても、対策を立てられることもあるんですよ

授業・ゼミの雰囲気

薬の開発を支える統計学の知識を学び、臨床データを客観的に解析できる目を培う

速水先生の授業では、「疫学」および「生物統計学」を学びます。疫学では集団に対する病気の予防を研究。また、生物統計学では、薬の有効性の判断に必要な統計学について学びます。「疫学」は公衆衛生学の一つで、新型コロナの拡大予測や、予防策にも使われる知識です。また「生物統計学」は薬の開発に関わるところ。実際に効き目があるか確かめる試験ではこの知識がベースとなり、「何人ぐらいで、どのぐらいの期間行えば良いか」を計算で割り出します。試験のデザイン設計を行うために必要な統計学のスキルを身につけていきます。

薬の毒性を調べる研究では、データベースを活用して化学物質の構造に、一定のルールがあるかをチェックする

キミへのメッセージ

データを正しく集め、読み解く「統計学」のエキスパートを育てたい

薬学部の学生は、統計学が苦手な人が少なくありません。逆に言うと統計学に強い薬剤師はレアで貴重ということです。統計学は単なる道具ですが、この道具を使いこなせるエキスパートを育てたいと考えています。

「薬学で学ぶ範囲は、きっとみなさんが思っているより広くて驚きますよ」と語る速水先生

速水 耕介先生

日本大学 大学院 農学研究科を修了。修士(農学)取得。その後、日本ロシュ株式会社、株式会社ファンケル、株式会社ニッスイで開発・研究活動に従事。2005年九州大学大学院 生物資源環境科学府 動物資源科学専攻 博士後期課程を修了。2015年より横浜薬科大学で教鞭をとり、2021年同大学院 薬学研究科 教授に就任。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

この先生・教授から学べるのは…

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