私が教えている「運動療法学」は、理学療法のベースになるもので、座学と実技の両方の授業を担当しています。特に1年生の実技では、筋力増強や関節可動域拡大、動作改善などの運動療法を具体的かつ視覚的にわかるように工夫することを意識して指導しています。
他にも「運動学実習」では動作分析を指導。最初に患者様の動画を見てもらい、その後、学生に患者様の真似をしてもらって、通常の人の動作と比較しながら、その違いから「このような症状の時、患者様の動きはこうなる」という気づきを与えて分析力を育むと共に、患者様が感じる苦しさもイメージできるようにしていますね。私の授業を通して、患者様の症状を深く理解する力を身につけ、患者様一人ひとりに寄り添ったリハビリテーションができる理学療法士に成長してくれたら私も嬉しいです。
「運動療法学は、臨床現場では理学療法士として患者様の状態を把握、分析する際に役立つもので、その後のリハビリテーションメニューを考えていくための土台となります。そうした観点から私の授業では、ただ知識を教えるのではなく、学生自身が体を動かして五感で感じることで、患者様の立場で考える力を育むようにしています」と先生。そのお話の通り、先生の授業では、学生が患者様の気持ちを理解できるような体験と、先生の豊富な臨床現場での貴重な経験も話され、色んな患者様がいることをリアルに感じられるとのことでした。
平成医療福祉グループが大切にしている「絶対に見捨てない」という理念は、本校においては「学生を見捨てない」ということだと私は捉えています。本校では私だけでなく、先生全員が学生の夢が叶うまで応援しますよ!
専門:運動療法学
大阪医専 理学療法学科を卒業後、豊中平成病院に入職し、臨床現場で経験を積む。以降、リハビリテーション科係長、平成医療福祉グループの北関西エリアの病院を統括するポジションで、マネジメントや新人材育成にも携わる。2015年から平成リハビリテーション専門学校の教員として理学療法分野を指導。教鞭を執る傍ら、大阪市立大学大学院 医学研究科で医療統計学を学び、修士課程を修了。