公立大学/東京

トウキョウトリツダイガク

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ウポポイができるまで

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開催日時
  • 2024年
    6月
    13日
    (木)
    18:30~20:00
  • 6月
    20日
    (木)
    18:30~20:00
申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/course/detail/7265
※本講座はオンライン講座でライブ+見逃し配信で7日間何度でも視聴可。

2021年春期より「日本の魅力ある博物館・美術館シリーズ」講座がスタートしました。北海道から沖縄まで、日本全国の魅力ある個性的なミュージアムとそのコレクションについて、現地からオンラインで講座をお届けしています。今回は北海道の民族共生象徴空間(愛称:ウポポイ)の国立アイヌ民族博物館からお二人の専門家が講師を担当し、社会人類学、先住民研究が専門の深山直子准教授がナビゲーターを務めます。ぜひご受講ください。

日本では明治以降、アイヌに対して植民地主義的な政策が講じられ、かれらの固有な文化は衰退を余儀なくされました。その一方で世界各地では1970年代以降、先住民族運動が高揚し、先住民族の地位の向上や権利の獲得が進みました。しかし日本では、政府がアイヌを先住民族として認めず、アイヌをめぐる過去や現状の批判的再考がなかなか進まないなかで、アイヌ文化の復興はなおも困難であり続けてきたといえます。ところが、21世紀に入ったあたりから、このような状況が大きく変わってきました。2007年に国連で「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されたことに伴い、2008年に国会の衆参両議院の本会議において「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択され、これを受けて設置された「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」は「民族共生の象徴となる空間」の整備を提言しました。こうして北海道白老郡白老町にて2020年に、国立の「民族共生象徴空間」、愛称ウポポイが誕生しました。このウポポイの中心施設こそ、本講座でとりあげる「先住民族アイヌの歴史と文化を主題とした日本初・日本最北の国立博物館」、国立アイヌ民族博物館です。アイヌの歴史と文化に関して、なにをどのように「展示」あるいは発信しているのでしょうか。アイヌそして非アイヌにとって、博物館はどのような可能性や課題があるのでしょうか。本講座では国立アイヌ民族博物館という、日本の大きな転換を象徴する先例のないプロジェクトのさなかで、日々奮闘していらっしゃる2人の先生方をお迎えし、博物館の歴史的経緯(立石)、博物館の言語(深澤)という視点からお話を頂きます。

◆国立アイヌ民族博物館
住所:〒565-8511 北海道白老郡白老町若草町2丁目3-1
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日以降の平日)
観覧料:一般1,200円、高学生600円、中学生以下無料
(特別展の観覧料は別途定めます。)
アクセス:札幌から約1時間、新千歳空港から約40分
【乗用車】白老インターから車で約10分【電車】JR白老駅から徒歩10分
https://nam.go.jp/

 講師:国立アイヌ民族博物館 学芸主査 立石 信一
    国立アイヌ民族博物館 研究員 深澤 美香
    長崎市遠藤周作文学館 学芸員 林田 沙緒里

ウポポイができるまで/東京都立大学(公立大学/東京)のオープンキャンパス
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